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2013/11/04

なんで英語なんか勉強するの?

『高校これでわかる基礎英語』の追加問題を作成中。現在、第2章。(まだまだ先は長そうです) 現在の1年生を対象に「やり直しの英語講座」を今週から開講するためにこの問題を作っているのですが、出足は・・・(苦笑) 火曜日締め切りに対して現在3名のみの申し込みです。『進学補講』に申し込む生徒は多いのですが、『やり直しの英語』でやりなおしてみようという生徒は少ないものです。これは、リメディアル教材や「苦手な生徒に対する英語教育」が「熱を帯びない」原因なのです。
書店でも、受験用の学参はたくさん出ていますが、リメディアル用の学参は非常に少ない。やり直しと銘打っても、「ホントにこれであなたは英語が少しでもできるようになりますか?」と著者に聞きたくなる問題集・参考書さえあります。(他書に比べて売れ筋にもならない拙著を出版して下さる文英堂には感謝しています)

グチを書くことが今日のテーマではありません(^^;;

大学入試を意識しすぎた英語の授業は私は好きではない。教材として大学入試を使ったことはあるけれど、「解法」だとか、「分析」だとかはしませんでした。『大学合格』を学校が音頭をとって目的化していく雰囲気もあまり好きでもありませんし。

進学校を自称する学校はいつから大学合格を大きな目的としたのかなぁと思います。大学入試は「戦い」みたいなものですから、緊張状態が続きます。高校入試をしている娘を見ていると昔も今も変わりません。その緊張状態を、学校でも必要以上に(ここ大切なところね)強いることは、本当に正しいのだろうかと私は思います。学校は「母校」という名が表すとおり、「ホッとできる空間」という部分もあります。いちばんホッとできるのは自宅、次に学校、そして受験空間となります。この受験空間のいちばん近くにいるのが、予備校でした。

もちろん私立学校と公立学校とは違います。経営を考えなければならない私立学校は、「実績」を作らなければなりません。だから部活動に力を入れるのと同じように、受験実績にも力を入れなければならない。東大合格者が出たら職員に臨時ボーナスが出たなんていう私立高校の話しを聞くと、「文化」の違いを感じます。でも、経営のためですから、仕方ありません。
予備校や塾も同じです。経営のために、合格実績を出さなければなりません。新聞のチラシには、「○○高校 150名合格!」なんていう近所の塾は大きく宣伝しています。

では、これが本当に教育の目的としてふさわしいのだろうか、と私は思ってしまいます。いやね、私立学校が「これは生徒募集のための手段であり、教育の目的ではない」とか、予備校・塾が「これは経営のためであり、教育的な視点ではない」というのなら話しは分かるし、どうかそれを全面に出せばいい。

しかし、この合格実績=教育の成果、とすることはおかしい。教育の成果を目指すということであれば、生徒が来なくても構わないのですか?と聞いたら、両者とも「いや、それは困ります」となるでしょう。経営が芳しくなければ、給料もカットされるだろうし、もしかしたら、、、ってことだってあり得るのですから。

生徒が自分で「○○大学に行きたい」ということをサポートすることと、学校が音頭をとって「○○大学に合格しよう」ということでは、全く違うということです。大学受験をリードしていくのではなく、生徒の希望をサポートしていくことが、学校の本来の姿だよなぁと私は思うわけです。偏差値70の生徒が美容師を真剣に希望していたとき、どんな対応をするか。

うちの学校は○○という会社に就職していますよとか、▲▲という専門学校に進学していますよ、というのはPRにならないでしょう。大学入試に落ちたけれど、そこでもがいているのを私たちはサポートしていますよ、というのもPRにはならないでしょう。学校生活が順調に進めるようにサポートしていますよということもPRにならない。文化祭や体育祭の行事の盛り上がりも大きな文化です。ごちゃごちゃと書いてしまいましたが、「母校」としての文化は、大学合格者の数は、一部に過ぎないのです。

いやね、もし有名大学に合格したら幸せになれるというのであれば、それを一義的な目的にするなら分かる。しかし、皆さん、有名大学に合格するこたが幸福に直結すると思いますか? 一流企業に勤めることが幸福に直結すると思いますか? 
私は、幸福になる人はどこにいても幸せだと思うし、どこに勤めていても幸福になれると思う。それは大人も知っています。有名大学を卒業された先生方は、本当に幸せなのか。そして幸せだというのであれば、その幸せの根本は卒業された大学なのか。大企業に勤められている方が幸せだというのであれば、「大企業に勤めているあなた」が幸せなのか、「あなた」が幸せなのか、どちらのウエイトが高いというのだろうか。幸せな人は、どこでも幸せなんだよね。それは『人間力』(抽象的ないい方で申し訳ない!)が大切です。

受験は人間力を鍛えます。学習は人間力を鍛えます。その人間力を育て、それをベースにして子どもは勝手に大きくなります。親の手だって離れていくわけです。(これも当然だけど)
英語の学習で人間力はつきます。分からないものが分かるようになる、その積み重ねは、人間力を高めていく。チャレンジ精神を高めていく。このことに、学力が高低などあまり関係ないんですよね。
恥ずべきは、学力が低いことを言い訳にして、学習しない生徒をそのままにする指導者と、学習をしない学習者なんです。そして、学習する生徒だけを伸ばそうとする指導者も恥ずかしい。

学力は上下がある。日本人が学力低下というならば、それはどの層を抽出して『学力低下」といっているのか。もしどの層も抽出せず、全体として考えるなら、伸びしろは「点数が低い層」にいけばいくほど、大きくなっていく。この部分を伸ばそうとせずに、「学力アップ」というのは、どういうことなのだろうか。

どうして英語を勉強するのか。

それは、人間力をつけて、幸せな人生を歩く底力のために、ってことです。ただ、英語だけでなく、他の教科も同じように大切なんだよ。

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