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2013/04/20

トンネル作り

一週間の授業が終了。2単位と3単位を1年次に持つことは初めてなので、それなりに戸惑っています。

基礎は必要だというのは、往々にしてその道をずっと歩んできた人の発言です。歩んできたからこそ、振り返ってみると基礎が大切だと痛感できる。そして発言に重みが増す。だからその道の初心者に対して、「基礎は大切だ」と諭してくれます。

その一方、初心者は基礎が大切だといわれてもピンとこない。ピアノを弾くなら基礎練習をするよりも、ネコ踏んじゃったを弾いた方が楽しい。いくらヘボといわれても、実際の試合を行った方が楽しい。

この両者の差、どこで埋めましょうか?

その道のプロが100人のうちの1人を育てるだけなら前者でいいかもしれない。多数は脱落していくけど、少数のエリートは生まれる。
その一方で、後者だけだと、その道を進む人は増えるかもしれないけど、深みは増していかない。
いちばんの理想は、その道を進む人は多く、てっぺんも高くなっていくという、「富士山型」のような裾野の広い活動ですよね。

学校の英語の授業はどうなっているんでしょうか。

私がこの頃、「体系的な文法」ということばを学校の英語教師が使うことに辟易しているのは、その使用している先生方の定義が、「文法問題を行うこと」と同義語になっているケースが多いからです。そして、文法問題を行いました。でも、生徒はついて来られませんでした。「やっぱりうちの生徒はやらないよね」なんていう声が聞こえてきそうです。

もちろん、学習者が1人で行う場合には、仕方ない部分もあります。

でもね、授業というのは、「基礎は大切だ」と「ネコ踏んじゃった」との間に効果的なパイプをひくことではないかなぁと私は思うんです。「基礎だ」「文法だ」といったところで、その先の楽しみがなければ「苦行」しか生まない。ゲーム活動やコミュニケーション活動ばかりしていても、自分で学べる学習者は生み出されない。そこにパイプがなければ、難しい。

  1. ちょっと学習してみた。
  2. あ、こんなことだったんだ、と分かった。
  3. そしてそこに関わる基礎を学んでみた。
  4. さっき勉強したことが、さらに納得できた。

この繰り返しの中で、私はパイプが作られていくと思うんです。

ということで、今年は本文をまずは学習。音読したり、フリップアンドライトをしたり、オーバーラッピングやシャドイング。

その次に文型の学習(前日のプリント参照)。文型を学ぶに当たって、「名詞」「前置詞」「that節」が分かると、分かりやすくなる。そして、文型を学ぶと不規則変化動詞が分からないことが分かる。ということで、不規則変化動詞の学習。来週は、「まとまり」の学習。

「kisokyozai.PDF」をダウンロード

まとまりの学習はこちら。まだ作っている途中ですが、以前と変わっていません。透かしは入っていますが、学校の先生が使われる場合には、透かしの入っていない編集可能なものをお送りします。

不規則変化動詞はこちら。

ページの下の方にある「その他」の「これでわかる基礎英語」をクリックすると、音声がダウンロードできます。トラック54、55に不規則変化動詞の音声が入っています。

本文を1ページ学習してから、これらの教材を行い、GWがあけたら、スピードを上げていきます。

体系的な文法ですか? そんなものは、授業を受けていけば、自然と身につくものだと私は思っています。あ!それって、俺の考える「体系的な文法」だった(笑)

2013/04/18

文型というより、語順

twitter(@kumita0921)に書いてもいいことを、ブログに書いてみます。うん、気軽に読める感じね、自分自身が。

5文型や品詞に生徒が拒否反応を示すというけれど、これって、理解できていないことだと思います。品詞で最初に必要なのは、名詞と動詞、前置詞。この3つがとにかく大切だと思うんだけど、欲張って、接続詞や冠詞などと拡げていったら、それは分からなくなる。

最初の段階では、何を捨てるか。それを見極めるのは、授業中の空気にあると思います。

とにかく、文型を生徒がいやがる理由は、分からないから、です。「そんなの邪道だよ」といわれるかもしれないけど、昨日の授業ではホントにシンプルに学習しました。

  1. SがVする。以上
  2. A=B。以上
  3. SがVする。何を?
  4. SがVする。誰に?何を?(仁王(にを)の文型。鬼(をに)に書き換え可能だけど、to/forの角が生える)
  5. SがVする。A=B。A=BだとVする。

その上で、第4文型と第5文型の違いをmakeを使って学習しました。

そのための語順シートはこちら。(一太郎ファイル)

「gojun.jtd」をダウンロード

使用した英文はこちら。

2013/04/17

昔回帰線

授業も始まり、楽しみもでてくる。やはり、授業をしていないとおもしろくないですね。事務作業をしているよりも、授業の方がよっぽど楽しい。
今年はコミュニケーション英語1と英語表現1とを受け持っており、新しい科目の教科書に驚いたり、納得したり、ため息をついたりと、いろいろな思いを持っています。

本日、営業の方がお見えになった某社の教科書(英語表現1)では、久しぶりに腹立たしい気分になる。「低いレベル」というその教科書は、文法という名前で、穴埋め問題ばかり。並べ替えがあっても、何をポイントとして並べ替えをしているのかがまったく分からない。教科書を眺めていて、教科書編纂をしている時の執筆者の声が聞こえてくる。

  • この教科書を使うのは、英語のできない高校生でしょうから、授業時間が過ごせればいいんですよ。せいぜい、この問題なら、なんとかできるんじゃないですか。(一同苦笑)

いやね、違うなら教えて欲しい。D社の教科書で、関西地方の先生方が作った教科書の著者は、「この教科書で学習すれば、学力がつきますよ」という意識で本当に作ったというのだろうか。手元にテキストを持っていないので詳細は次回にしますが、こういう教科書を作る執筆者は恥を知るべきだ。「そんな失礼な!」というのであれば、ぜひとも教えて欲しい。あなたたちは、この教科書で生徒の学力がどれほど上がると思っているのか。
 そして、こういう教科書を採択する英語教師も恥ずかしくないのだろうか。「うちの生徒のレベルはこの程度ですよ」「授業どころじゃないんですよ」という先生で、教師として尊敬できる先生に会ったことはない。生徒の学力を理由に、「うちの生徒は。。。」というのであれば、何を求めて教師をしているのか。
 某社のナントカクエストを「昔の文法への回帰だ」という批判もあるが、そんな批判なんていえないよね、D社の人は。

 前回の続きみたいになるけど、「体系的な文法」「文法をしっかりと」という声をいろいろなところで聞きます。「行きすぎた」コミュニカティブなテキストに対する批判と、「英語力の低下」というベクトルの解決策として、「体系的な文法」が幅を利かせてきたのだと思います。(勝手な思い込みかもしれないけど)
 では、では、「体系的な文法」って、何ですか? もっといえば、あなたのいう「体系的な文法」って、どうすれば身につくのですか? つまり、定義とその方法論って何なのでしょうか。

 問題集を行う? どの問題集を行えば、「体系的な文法」が身につくんですか? もっといえば、何らかの問題集を行って、生徒の半分以上が「体系的な文法」が身についている例があれば、私は教えて欲しい。訳読を行えばいいんですか? パターンプラクティス?(だいたい、高校の採択教材でパターンプラクティスってあるのか?) 
 はっきりいうと、「体系的な文法」というのは、「自分がやりやすいように行う」ことが根幹にないだろうか。

 文型が必要だからといって、SVOCの説明をしたところで、語順など身につかない(生徒の方が多いと私は思う)。

 「意味が分かった英文を音読するといい」というけど、では「意味が分かる」ってどういうこと? 訳読をして、何となく分かれば、「意味が分かる」ということ? それとも、厳密に訳して始めて「意味が分かる」ということ?

 なんだか、定義があいまいなんです、「体系的な文法」ということが。これを声高に主張する人は、自分の持っているものが「体系的な文法」になっていませんか。それで結局、昔ながらの問題集に戻っていく。

 この先、「あぁ、やっぱり今の生徒は学力下がったよね。ゆとり教育が悪いんだよな、うん」とか、「誰でも大学には入れるようになったから、競争がなくなったんだよね。それが悪いんだよな、うん」という声が職員室から聞こえてきたら、内田樹氏ではないが、「学校教育の終わり」なんて言われても仕方が無いと私は思います。

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