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2010/10/21

"desuku"でいいじゃないですか(^^)

週末に開催される「第3回山口県英語教育フォーラム」に参加できそうかも、、と思い期待していたのですが、諸事情で伺えなくなりました。残念。昨年、anfieldroadさんと同じ宿に泊まり、ホテルの屋上の露天風呂に入ったり、近くの公園で足湯をちょっとだけ楽しみましたが、ヘルニアの痛みのために満喫しきれませんでした。多くの先生方のお話を聞くことも楽しみですが、懇親会や観光など、それ以外の楽しみもあるだけにがっくり。。

昨日、youtubeの動画を貼りましたが、テンポスの森下会長の「組織論」と「担任論」は似ているなぁと思います。インセンティブなんかで人間は大して動かない。「これをやれば、成績が伸びるよ!」「これをやれば、志望大学に合格できるよ」なんていう最大のインセンティブを用意されても、動かない高校生は圧倒的多数でしょう。「ディベートすれば英語が出来るよ」なんていわれても、「だから?」で終わってしまう生徒が多いってことですよ。

教師の資質など、1つでいい。人間が好きだということです(「生徒」ではない)。人間が好きな人なら、厳しい人でも、優しい人でも、いい先生になります。でも、人間よりも、自分のことが好きな人は、どんなに英語が出来ても、どんなに理論を知っていても、いい先生にはなりません。そんな先生は、たいした技術がなくても、学習する生徒を増やします。
以前にお世話になった社会の先生(現在、66歳!)で、抜群に英語の出来る先生がいました。彼は、「中学校の時の英語の先生がね、『私は英語が専門じゃないから、ぜんぜん出来ないんだよ』といっていたんだけど、ホントでね、"desk"ではなく desuku"って発音していたんだよ。それで何にも問題はなかった」と仰っていました。でも、当時の少年に「英語を勉強したいな」と思わせるような魅力を持っておられた方だとか。

授業中に、ちょっとした生徒の変化を感じ取るのは、能力ではありません。人間好きが持っている感覚です。狭い範囲内の経験ですけど、中学校の先生は人間好きが多いような気がします。

中学校の先生方のブログを読んでいると、生徒の悪口が出てこないんですよね。ずっこけたエピソードはあっても、全てほほえましい。生徒がこんなことを出来るんだ!という純粋な驚きなど、生徒を育てていこうとする感性や、立場は違うけど、人間としては対等であるという哲学を感じます。グチは出ても、前向きです。

人間好きの先生が担任をすれば、クラスの雰囲気が「人間好き」の方向に進みます。だから、優しいクラスが出来上がる。小学生ほど担任に影響されないかもしれないけど、高校生だって担任のカラーがクラスに出るものです。そういうクラスは、グループ内かもしれないけど、よりお互いに注意関心を持っていけるようになります。
人間が好きだから、対象に謙虚になれる。そして尊敬することができます。

技術論も結構。科学を行いたいというなら、それも結構。そういう道もたくさんありますし、必要とされるものでもあります。
でも人間好きの普通の教員にとっては、技術や科学の占める割合など、それほど大きなウエイトではないのですよ。

2010/10/20

技術では、ほとんどの人は動かない

激動の1ヶ月。「教育」とは関係のない分野に踏み込まざるを得なかった(現在完了?)ので、その勉強の毎日。新鮮な刺激も多く、興味を持ったのはDNAが原因か?

「フレーズで覚える英単語」の高校生用の基本版「フレーズで覚える入門英単語 ドリルブック」の校正も完了。文英堂よりまもなく発売されます。書き込みタイプのドリルとなっておりますので、ご興味のある高校の先生は11月に見本をご連絡ください。。

靴下を買いに近所のスーパーへ。この頃、妙に5本指ソックスに凝っているので、探したところ安いのは中国製ばかり。小市民的な抗議活動として、少々高くても国産を購入しました。でも、自分の出来る範囲で国産を購入して、使用することが個人にも出来る景気対策になるのではないかな。
靴下であれば、国産と中国産との差など、2本買ったところで数百円に過ぎなかったし、今までの経験では国産の方が長持ちをしました。長い目で見たコストパフォーマンスは、たいして変わらないだろうし、もしかしたら国産の方が安いかもしれません。

少しだけ、いつものようなブログに。

「やる気にさせる」ということが、テーマになるということは、自分の思うほどに生徒をやる気にさせられない先生が多いということの現れです。最初は「1人でもいい」と思ったのが、「5人くらい」いや、「半分」、「圧倒的多数」、「クラス全員が」なんて、どんどん、欲は膨らむものですから、満足できるレベルは高くなっていきますから、常に不満の状態が続くのかもしれません。

そこで、なぜか技術に走る人が出てくる。最初は、「生徒のやる気を」と生徒の成長を願っていたのに、技術論になってくる。でも、本当に技術論なんでしょうかね、生徒のやる気は。

2010/10/04

キャラじゃないかw

「アクション・リサーチ全国大会」で使用したパワポファイルを、誤解のないように加筆訂正したものです。

学校教育での英語は、教育という理念の上に乗るものです。この理念は、教師、一人ひとりが違います。一方、英語教育は方法論です。違う土台の上に、方法論が乗ります。この両者が上手に合致して、ようやく一人前の教師となり、深まってくるのです。

だから、教育論だけでは英語教育にならないし、方法論だけでは宙に浮いた花を求めるようなものになります。若い先生には、英語教育という方法論から入るのではなく、自分にとって教育とは何なのかという哲学をまず持ってもらいたいなぁと思うのも、こんなわけです。

「母校」といいますよね。グレートマザーのイメージを述べるまでもなく、母のイメージは良いときも、悪いときも受け入れてくれるものです。卒業生が文化祭のときに遊びに来て、楽しい様子を話してくれたり、つらい状況を話してくれたり、私たちは何をすることもできず、ただ聞くだけなのですが、「来て良かった」といって帰ります。

これは、学校の教育活動が、彼ら彼女らにとって、生徒が受け入れる受け入れないは脇においておいて、理念や思いをベースに生徒と接しているからでしょう。生徒が自分の人生を自分で選び、自分で責任を持てるようにしようとする思いがあるから、「母校」となるのだと私は信じてやみません。これが分からないような研究者は、英語教育の方法論として純粋に研究をすればいいのであって、現場に口を出さないほうがいい。底が浅いので、議論になりませんから。

残念なことに、生徒の学力を上げるということを至上主義にしてしまうと、大学進学率を競うようになります。生徒を数字としてみるようになってしまったとき、そこには理念もへったくれもなくなってしまう。

自分自身を振り返って、そうなっていなかった部分はないだろうか、という反省をこめての発表でした。

誤解ないように申し上げれば、生徒が○○大学に行きたいといえば、できるだけサポートするつもりはありますけど、「君は偏差値が高いから○○大学はどうだ?」という指導はしたくないということです。偏差値70あっても、映画を撮りたいということであれば映画の専門学校に、音楽をやりたいというのなら音楽の専門学校に進学することを生徒が真剣に考え、そしてかなえたいと思ったら、自分で自分の人生を選択できたということを喜びたいというだけです。

なんだか、今日のエントリーはアツいね(笑) キャラじゃないので、ここでおしまい。

生徒の成長・教師の成長「yokohama.ppt」をダウンロード

2010/10/03

お疲れさまでした

同僚の花岡先生の、最後の試技。20回連続国体出場だけでなく、オリンピックを始め、多くの国際大会に参加してきた彼女の最後の試技を陸上部の部員と一緒に応援しました。日本のトップアスリートとして20年間も活躍してきたことに心から拍手。担任を持ちながら、部活動の顧問を行い、さらに自分が選手としても練習をする。すばらしい。
最終試技までは1位だったが、最後の試技で山口県の選手に2cmほど抜かれてしまい、逆転ならずに終了。惜しいが準優勝。しかし、終わったときのすっきりした顔は、きれいでした。こんな貴重な時間を生徒と一緒に見られたことに心から感謝。また、表彰式の時に、優勝した選手が、早めに表彰台から降りようとしたその心遣いにも感動。

実は、その前にというか、合間に、横浜で「アクション・リサーチ全国大会」に参加。会場に13:30に入り、13:50-14:20までパワポを使って発表。事情を話し、ちょっとだけ早めに会場を後にして、14:25の京急に乗り、天台の陸上競技場に直行しました。
今回は、レジュメも発表者持参だったので、レジュメを作らず、不自由をお掛けしました。ごめんなさいm(__)m 朝から生徒引率だったので、荷物を持っていけませんでした。パワポファイルは、近いうちにアップします。

本日の国体でいちばん部員にとって幸せだったのは、自分たちの顧問が戦う姿を見ることができたことでしょう。指導者の戦いは、生徒が壁を乗り越えるときの大きなエネルギーになるんだろうなと見ていて感じました。(株)テンポスバスターズの森下社長は『「戦いモード」で会社が変わる』といっておられますが、『「戦いモード」で教室(学校・部活)が変わる』のでしょうね。

2010/10/02

第3回山口県英語教育フォーラム申し込み受付中

第3回山口県英語教育フォーラム申し込み受付中

「第3回山口県英語教育フォーラム」

今こそ、豊かな「ことば」の生きる教室を求めて ~ ことばへの気づき、学びへの気づき

・開催日時:2010年10月23日(土) 10時00分から17時30分頃 (受付開始 9時30分~)

・開催場所:パルトピアやまぐち(財団法人 防長青年館)

・所在地:山口市神田町1-80(TEL:083-923-6088)

・主催: 長州英語指導研究会

・協賛: 山口県鴻城高等学校、ベネッセコーポレーション

主な内容:

I.柳瀬和明 先生   ご講演 (10:10-12:00)

II.大津由紀雄 先生  ご講演 (13:00-14:50)

III.  加藤京子 先生   ご講演 (15:10-17:00)

※昼休憩時の食事は各自でお取り下さい。

※ 山口県内の高等学校、中学校へは二次案内の文書と申込用のFAX用紙をお送りさせて頂いております。

※ お問い合わせは、ベネッセコーポレーション 山口県担当・三木健之(Tel: 0120‐350455)、もしくは

長州英語指導研究会 事務局長・松井孝志(Fax: 083-973-0573 山口県鴻城高等学校内; e-mail: tmrowingアットマークnifty.com)までお願い致します。(アットマークの部分を@に変換して送付願います。)

※ 県外の方は、事務局長・松井宛でメールにてお問い合わせ下さい。

※ 柳瀬和明先生の講演に関しましては、「英検講師派遣制度」による支援を受けております。

※ 参加費・入場料等は無料です。

基調講演

I. 柳瀬和明(やなせ かずあき)先生(日本英語検定協会顧問)ご講演

テーマ: 初級から中級への「壁」を考える― 話題の「広がり」と「深み」という視点から

  学習者が初級から中級へ向かう際の「壁」について、「話題の『広がり』と『深み』への対応力」という視点で整理し、授業への応用を考える。

 (1)世界的に話題になっているCEFRのレベル指標や新学習指導要領(中・高)などにおいて、学習者の段階によって「対処できる(ようにする)話題のレベル」はどのように説明されているのか。

 (2)初級から中級への移行期にあたると考えられる英検3級、準2級、2級の合格者にはどのような特徴が見られるのか。(英検合格者に対する調査から)

【略歴】東京都立高校での教員を経て、現在、財団法人日本英語検定協会制作部顧問。英検の問題作成、各種英語試験問題の調査・研究などに従 事。著書に『大学入試よく出るテーマ 読み解き英語長文800』(旺文社 2009)、『「日本語から考える英語表現」の技術』(講談社ブルーバックス 2005)、『日本語を活かした英語授業のすすめ』(共著 大修館 2003)などがある。

II. 大津由紀雄(おおつ ゆきお) 先生(慶應義塾大学教授)ご講演

テーマ:「母語起着点、ことばへの気づき経由、外国語周遊券」のお勧め

 講演者の主張である「ことばへの気づき」を基盤とした言語教育の構想について、最近考えているところについてお話しします。とくに、外国語 としての英語の学習を効果的で効率よく進めるには「ことばへの気づき」が不可欠であること、そのためには英語学習に先立って母語を利用して「ことばへの気 づき」の基礎を築いておく必要があることを中心にお話ししたいと考えています。時間があれば、ことばを「コミュニケーション」の手段として使うときには特 段の注意が必要であることにも触れたいと思います。 

【略歴】1948年、新潟県長岡弁ネイティブの父と江戸弁ネイティブの母の間に生を受ける。父の町工場を継ぐという大津家の期待を裏切り、認 知科学の世界へ入る。1981年、Ph.D. (MIT)取得。やがて、英語教育界の荒廃ぶりに、いてもたってもいられず発言を開始する。慶應義塾大学言語文化研究所教授。英語教育関係の著書として、 『ことばの力を育む』(共著、慶應義塾大学出版会、2008年) などがある。

III. 加藤京子(かとう きょうこ)先生(兵庫県三木市立緑が丘中学校教諭)ご講演

テーマ: 「言葉として英語を教える」―中学英語と侮るなかれ―

  中学3年間の継続指導を紹介しながら、このタイトルに込めた願いを話していきたいと思います。そして、授業のスタイルが「上手に」オーラ ルでできなくとも、旧来の方法だと非難されるかもしれない授業スタイルからすぐに100%変われなくても、誰でもやってみることのできる教師と生徒の両方 が言葉の楽しさを味わえる取り組みを紹介したいと思います。あえて言葉という語を使っているのは、「コミュニケーション能力」という語は安易に使われすぎ て、相手と自分が同じ意味で使っているとは限らず、ある意味信用ならない用語になっているからです。

【略歴】 理学部生物学科卒業。1年半で英語教員免許取得、英語の指導法をあまり知らないまま中学校英語教員となる。Team teaching、創作(creative writing)、ディベート、3年間の計画的指導などの実践を公立中学校で30年間続ける。1994年、財団法人語学教育研究所よりパーマー賞受賞。一 部執筆著書に『個性・創造性を引き出す英語授業』(研究社)、『英語授業ハンドブック』(大修館)等。

会場案内

パルトピアやまぐち(財団法人 防長青年会館)

・ JR山口駅・湯田温泉駅より タクシーで約10分

・ JR山口駅・湯田温泉駅より コミュニティーバス利用 朝倉中央バス停下車 徒歩3分

http://www.paltopia.com/index.php?contentid=7#info1

今年は伺うことは出来ませんが、全ての先生のお話を伺いたいものです。参加ご希望の方は、松井孝志先生までご連絡を!

2010/10/01

アウチ

秋休みで、休業日。部活動と教材研究で出勤日。昨日は学年集会で話す予定も、時間が押しすぎていたので、簡略バージョンで対応。10分の予定を、5分で終わらすのはちょっと無理があったかな。学校にとって必要なこと、生徒が勉強することと、安全であることという内容だったのですが、短すぎたか。ちょっと反省。

この頃、民間企業の経営者(経営陣)や税理士の方とお話しする機会が増えています。彼らの話を伺っていると、教師との感覚の違いがあるんですよね。「民間神話」とか、「職種が違う」と私も今まで差異は感じたことはありましたが、両方を経験してみると、両者の意識はいい意味でも悪い意味でも「水と油」の関係だと気づきます。

経営者がまず最初の考えることは、「従業員とその家族の生活を守る」ということです。なるほど。確かに、会社経営が失敗したら、従業員数の2~3倍の家族が路頭に迷ってしまいます。だから、必死なんですね。会社を守る=従業員の生活を守るために、時には血も涙もないこともするのも、そんな理由なのでしょう。自分の個人的な理念や思いだけで会社を経営できるわけでもなく、リアリズムの世界で生きています。まず現実が最初にあるのですから。

一方、学校の先生はリアリズムの世界というよりも、理念や思いを大切にする傾向がある。そして、誤解を恐れつついえば、別に他者の生活を守ることもない。自分の授業が失敗したからといって、生徒が路頭に迷うわけでもない。理念や思いがまず最初に来るから、とても「きれい」に生きることができる。そして、世間からもそれを求められている。それは、学童期の子どもたちが、「きれいに生きる」ことを求められており、その指導を担っている教員にも同じことが必要とされる。

リアリズムの世界で生きる人と、理想や思いの世界で生きる人とでは、言葉が違うことは当然のことだ。リアリズムの世界の住人は道具的な発想をするでしょう。ワーキングプアの原因の1つといわれている非正規雇用は、「会社を守るため」という発想が根にあります。(これが良いか悪いかは、脇に置いておいて) 一方、後者は「理想を大切にする」発想をするでしょう。だから、数字に表れなくても、生徒が成長していく様子があるとうれしいし、すぐに結果を求めるのではなく、長い目で待つこともできます。

究極のリアリズムの世界である政治の物差しでは、教育は温(ぬる)く見えるのは、こういうわけなんじゃないかな。

英語教育の論争をみていても、リアリズムの世界ほどの深刻さはなく、理念や思いのぶつかり合いなのに、天下国家を論じるようになる(俺も昔はそうだったけどね)。それは、「理念の熱心さ」というレベルでいけばいいのだけど、理念の争いというと、排他的な結果をもたらすことがあります。

教育の世界の人が、中途半端にリアリズムの世界でものを考えようとすると、イタくなる。自己顕示欲が強い人があつまると、イタさを感じるのは、そういうわけです。

何があっても、明日も地球は回っているのが教員の世界です。だったら、妙なビジネスマインドを持たずに、自分の思いを大切にして、その理念のパワーを利用しないようにすることが、いちばんなんだろうなぁと思っています。

<追記>
 担任は、思いの上に、リアリズムが必要になります。若いときは、思いだけでも生徒はついてきてくれるけど(^^;; だから、教育と英語教育とでは、ねじれの関係になることがあるんでしょうね。

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