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2008/11/25

自信を持たせること

 本日の授業では、内田樹の『先生はえらい』を引用しつつ、「学び」について。題材の「リトルターン」の意味を深めるために、何かしてもらうだけではなく、受けての責任で、主体的に学ぶということを、あえて分かりにくく説明(笑)。生徒の反応を見ていると、「よく分からない~」といいつつ、ほとんどの生徒が熱心に資料を見ているので、それはそれで良かったかな。
 生徒からは、『リトルターン』が欲しいのだけど、書店においていないとの相談もあり。うれしいね、こういう相談は。授業の裏テーマが、生徒の中に何らかの形で入っている証拠かな。

 そんな中で、気になる記事が毎日新聞にあり。

 ウーム。なんだか、脳科学などの専門家も出てくるのか?? いやね、それより、「指導法を研究する」と書いてあるけど、指導法なんてあるのかな。「こんなことば掛けをすると、児童生徒は自信を持つようになりますよ」とでもなるのかな。。。

 子どもが自信を持っていない理由の1つは、壁を乗り越えた経験が少ない(極端な場合にはほとんどない)からではないでしょうか。小さいときから、至れり尽くせり。難しいときには大人が手伝い、小さなことでも理不尽なことがあれば、保護者が抗議をしてくれる。人間社会は理想的なユートピアじゃないのだから、辛いことや理不尽なことも多少はある。その世界の中で、どれだけ自分らしく生きていくのか、ということが生きる力だと思うんですけどねぇ。その延長線上に、絶対に許してはいけない理不尽がみつかるんじゃないかな。

 勉強でも同じこと。学校での成績というのは、出来るのか、出来ないのかという判断になる。そこで、意欲や態度も評価に入れろといわれているけれど、場合によっては、点数が悪いから、意欲や態度をしっかりせよというプラスにも、マイナスにもなる指導が成立してしまう。生徒によっては、「お情け」と感じる場合もある危険性があるのではないでしょうか。

 それよりもね、勉強を分かるようにさせる指導の方がよっぽど大きな自信になるでしょう、生徒には。特に、分からなかったことが、分かるようになるという経験をした生徒ほど、得られるメリットは大きくなります。その他にも、部活動などの課外活動で何かをやり通すことが出来たとか、これも大きな自信になります。エリクソンのライフサイクルを少しでも知れば、自明の理なんだけどなぁ。

 指導法の「開発」では脳科学はプラスになるかもしれないけど、それ以外のことでは、生徒の自尊感情を高めることに貢献するとは私には思えません。

 英語が苦手な生徒に対する英語教育は、自尊意識を与えられる可能性を持ちます。今まで分からなかったという生徒が分かるようになったとき、どれほど前向きに授業に取り組むかは、経験したことのある先生にしか分かりません。高い山に登ったときに見えるあの光景とよく似ています。
 どんな取り組みでも、どんな方法でも、教師側が生徒に向かい合ったとき、その一生懸命さは必ず伝わります。(ことばには出てこないことが多いけどね)  そして、勉強が分かるようになったときに、さらにこちらの思いは伝わるもの。こんなすてきな経験が出来るのは、教師という仕事しかないし、だからこそ、教師の自由は尊重されなければならないと私は思っています。がんじがらめの規制の中では、こんな思いを持てるはずもありませんから。

 授業こそ、最高の生徒指導。


 エラそうに書いたけど、私も落ち込むことが多いんですけどね(苦笑) だからこそ、先生方、一緒にやっていきましょうよ!

2008/11/23

Road34の生徒の感想

 東京にある某大学(全国区)を受けたX君。面接で、「新聞は読みますか?」と聞かれて、「はい、スポーツ欄は読みます」と答えましたsweat01
 「今まで、『経済面』だとか、『金融関係』だとか、大して読んでいないのに、そういう受験生が多くて、ムッとしていたんだよね。お前みたいに『スポーツ欄』という正直な受験生は初めてだよ」と、いわれたそうです(笑)。で、「でもさ、面接でそんなことをいっちゃダメだぞ。入学したら、俺の授業で寝ていたら、ぶっ飛ばすからな(笑) お前の名前、しっかりと覚えておくぞ」と続けられたとかcoldsweats01
 この入試に関しては、ブログには書けないネタがたくさんありますけど、こういう話しはたまにあります。

 最高のモチベーションは、実行可能なことと達成感を得られること。これは、高校生にとっての学習に対するモチベーションだけでなく、大人だって同じことじゃないかな。分からないことで盛り上がっている人たちの集団に自分がいると、異邦人の感覚を持ってしまう。それと、同じことです。何でもそうでしょうけど、自分がそのグループの一員として、作業に参加していると、やりがいが出てきます。

 英語の選択授業では、担当しているクラスは、「基礎からやりたい!」と自己申告をした生徒が対象です。この授業では、生徒の自己申告で3つの習熟度クラスに分け、私が担当したのはいちばんの基礎コースです。メンバーを見ると、確かに、基礎からやった方がいいかも、、、という生徒です。本日は、ここの生徒との授業について。

 この授業では、他の担当者と定期考査で歩調を合わせる必要がないので、自分の思うように授業を進められることがいちばんの利点です。

 4月は、名詞や動詞、前置詞などのシート。できたら音読。いわゆる音読に対面リピート。分かるようになった英語は、生徒は音読をするものですね。

 それからは、Road34を学習しました。ざっと説明をした上で、あとは生徒たちが自分たちで勉強をして、自分で答え合わせをします。分からないところがあれば、こちらに聞き、分かったら自分たちで進めていく。ずっとその形式です。
 かなり英語が苦手な生徒でしたが、ようやく完了。長文も含めて行ったので、正味30回弱で終わりました。「最後までやりとげた初めての問題集だよ!」なんていう生徒もいて、ちょっとうれしそうで良かった♪ というおことで、生徒の感想を一挙に公開!
 まずは良い点から。

  • 1ページ1ページになぜそういう答えになるのか詳しく説明してあり、難しい単語には意味が書いてある(半分以上の生徒)。例を使って分かりやすく説明してあった。
  • 大事なところだけ赤などで区別していて見やすかった。英語のドリルなどは字が一杯で分かりづらいけど、Road34はイラストが多くあり、取り組みやすかった。(多数)
  • ある程度1つのまとまり毎に勉強して、その後に、長文にチャレンジして本当に理解したのかいい確認になった。
  • 基礎的なことを十分に分かりやすく書いてあるので、取り組みやすく、頑張れた。
  • 見やすい。
  • 動詞の変化形の表が助かった。(多数)
  • 全部、終わらせることが出来て、良かったです(^^)
  • 左ページをみれば、問題が解けるのでやりやすかった。(多数)
  • 本当に基本から書いてあって、基礎がきちんと学べる。(多数)
  • 値段が安い。
  • 見開き1ページなので、分からなくなっても、すぐに読み直しが出来る。
  • 問題の量がちょうど良い。
  • 自分の力だけで一冊を終わらせることができて、良かった。ギリギリ出来ない部分で、さらにやる気が出た。
  • 高校1年生でやりたかった。(多数)
  • 基礎作りと、基礎の確認の、どちらでも使える。
  • おもしろい文が、ちょくちょくあるのが、いい!
  • Readingの教科書の英文が分かるようになった。
  • 他の教材にない独特の説明があって、その考え方がみんなにわかるようなやさしいものになっている。

一方、改善点。

  • 長文を書くスペースが小さい。
  • 解答にもっと詳しい説明があれば、間違っても納得いく勉強になる。
  • 長文のページでも、日本語訳を自分で書けるスペースがあればいい。
  • スペルミスがあった。
  • 1年間をかけるには、ページが少なすぎる。
  • 問題数が少ない。
  • まとめ問題が欲しい。
  • フルカラーだとやる気が出る。
  • 長文を読むのが面倒くさいし、書くのがだるいけど、やんなきゃ上達しない。

 「値段」の話しが生徒から出てきたことは初めてでした。あと、「分からない単語が出てきたら、スルーする~」という生徒が多いので、辞書を引かなくても解けるようにした工夫が、生徒に伝わっていることはうれしいですね。スペルミスは、もう直しましたので、ご安心を。

 実質デビューの今年度だけで約50校からの採択をいただきました。うれしいね♪ 何か改善点などがありましたら、お気軽にメールを下さい。(メールはaboutから出せるようになっています)

 「自立生活サポートセンター・もやい」が、財政的な大変な状況だそうです。(私もサポーター会員になりました。) そこで、Amazonアソシエイトを貼り付け、そこでの売り上げをこのもやいにカンパしたいと思っております。今までアソシエイトはしておりませんでしたが、近日中にこちらで貼り付けます。お勧めの本がありましたら、メールでお願いします。

2008/11/20

石ふたつ、火を打つ

 授業公開も終了。月曜日の中国からの高校生訪問と、この授業公開で、対外的なこともとりあえずは終了。係の先生、お疲れ様でしたm(__)m

 中国からの「高校生」(中学校に在学だけど、高校一年生にあたる)の英語力にはただ、驚くだけ。高校三年生のReadingを1度、聞いただけで理解して、2回目はディクテーションしているじゃありませんか。"What is the topic of this passage?"なんて必要ないか(苦笑) しかも、Q&Aでも、Questionをディクテーション。。。うーん、発想が違うんですけど。。。

 新出語句の対面リピートについては、対面リピート自体が初めてだったようで、新鮮な気持ちを持ってたようで、ちょっとうれしそう。ゲストのとまどいは、生徒が安心できるものだなぁ、とまた妙な角度からの気持ちを抱く。

 内容理解については、やはり絵を描かせて良かったな。英語の理解の早さを競わせるのではなく、そこで絵を描くという作業を加えることで、グループ全体が参加できるアクティビティになります。デジカメでその写真を撮って、アップしますので、ご期待あれ。
 思いの外、この作業が盛り上がり、予定していた音読や本文の対面リピートなどは割愛して、授業の最後まで絵を描き、発表をして終了。

 その後のLHRではグループワークをしたかったのですけど、5時間目の歓迎式が長くかかりすぎ、LHRは急遽、中止。せっかく生徒が準備をしたのになぁという気持ちもあるけれど、お客さんを歓待しようとみんなが考えた結果なのだから、仕方がないね。

 水曜日は、授業公開。近隣の小学校と中学校の先生がお見えになりました。授業公開なので、いつもと変わらぬ授業です。

  • Topic探し
  • 新出語句の練習
  • Q&A
  • 内容読解
  • 音読(全体、個人)
  • 重ね読み
  • 対面リピート
  • シャドウィング
  • 筆写(テキストを見ないでかく)

といういつもながらの、こちらも方法。シャドウィングは、時間の余裕が出来たので、急遽入れました。それにしても、重ね読みなども含め、リスニングだけで15回も入れているのは、バランス悪いかな? 同僚にビデオ撮影をしていただいたので、見てみないと。

 『英語教育』の12月号がやってくる。今月は、冷静に読めました(笑) 田尻先生の、「英語教室」は、本当に欲しいですね。勤務校には、LL教室があるけれど、生きている機械がほとんどないので、LL機器を全てなくし、大教室にしてもらえないものかな。以前に事務長に聞いたところ、廃棄にもお金がかかるから、無理だろうと、いわれたけれど。

 「連語で覚える英単語」のファイルをお送りした先生から、英語にふりがなをつけていただき、送っていただきました。東京都の私立高校のS先生、ありがとうございました! カタカナEnglishには、批判もあるかもしれないけど、それで救われる生徒も多くいるんですよね。本当に、ありがとうございました!

 この連語のファイルをプリントして、希望する生徒に配布しました。「弟妹に渡したい」という生徒が20名以上もいてちょっと驚き。コロケーションで覚えた生徒ほど、渡したいと思っているようです。単語は単語で覚えるのではなく、コロケーションや文で覚えるのがいいよね、やっぱり。

2008/11/18

「連語で覚える英単語」の活用アイディア

 

連語(コロケーション)で覚える英単語は、100回を超えるDLがありました! 単語を単語で覚えたり、1単語を1文に当てはめたりする方法も良いかもしれませんが、サプリメントはサプリメントらしくありたいと私は思っています。

 今回は広島県の私立高校のS先生からのアイディアです。



現在私は高校一年生の基礎コースを2クラスほど担当しております。その生徒たちの中には、中学校のときにサボってしまい、そのツケで今英語が苦手である、という生徒が何人もいます。

そこで、中学校版ピーナツを、「英語をやり直したい」という希望者に配布し、一日7つずつ個別に行うことにしました。

具体的には、7つごとにまとめて、その横に「1日目」、「2日目」...と書いておきます。
『単語ピーナツ』と同様に、A4のプリントに中学校版ピーナツの英語と日本語を裏表に印刷します。(プリント一枚に5日分)

そして、1枚を生徒に渡し、音読を一回します。
授業のある日に、生徒はそのプリントを私のところに持ってきて、その日の7つを音読し、その日本語の意味を言わせます。

全て正解していれば、合格のサインを書き、次の日の分の音読をし、また次の日にテスト...という形式です。

そして、プリント1枚(5日分)が終わる時に、もう一度全て音読し、ランダムに10組ほど意味を尋ね、それが出来れば晴れてクリアです。

クリアした生徒は、次のプリントに進むか、もう辞めるかを選べます。(もともと希望者がやっているので、「辞める」と言う生徒は(ほぼ)いないはず...。これは、「やらされているのではなく、自分で進んでやっている」という意識づけを行いたいからです。ただし、一度プリントをもらったら、それは絶対に最後まで やることを約束させます。)

あとは、覚えてから2ヶ月以内に何らかの形でもう一回復習し、記憶に定着させる機会を設けたいと考えていますが、そちらについての具体的な方法はまだ考え中です。

S先生、 ありがとうございました! 実践が、実り多いものになることをお祈りしています。

 中国からの高校生との交流も、無事(なんとか?;笑)に終了。絵も何とか描き終えたけど、近日中にアップしたいものです。「絵心と英語力とはあまり関係がないので、積極的に参加できた!」と生徒がうれしそうに話していたことに、ちょっと複雑な思いもあり(苦笑)。

2008/11/16

人生80年

 本日は、保護者参観。といっても、保護者の立場です。この幼稚園の保護者参観も、6回目だなぁ。これで最後だと思うと、ホットもするし、残念でもあるし。
 終了後の、ナントカカントカという、幼稚園の先生方と保護者、地域の人たちとの話し合い。一部の保護者の「安全対策」にウンザリ。子どもなんていうのは、少々、危ないことをして、痛い目にあって、危険を察知する能力を育てていく。それなのに、遊具から落ちたらどうするんだという質問や、それと同じものが多いものにはゲンナリ。お前たちは、自分の子どもをハウス栽培するつもりなのか?(笑) 世の中は、ハウス栽培じゃないのにね。

 昨日の記事に似ていることでもあるけど、生徒の能力に期待すること(信じること)も必要だと思いませんか? つまりね、授業やその課題で生徒の学力を高めようとするだけではなく、生徒が分かるようになったら、自分で勉強をするようになる、と信じることも大切なのではないでしょうか。

 授業だけで全て完結していたら、それこそ、授業が終われば勉強しなくなってしまう。そうではなくて、小さくても良いから、ステップを乗り越えることで、自分にも出来たという感情を持たせ、それが自己教育に進んでいく。それでもいいと、思っても良いんじゃないかな。

 授業を通じて基礎学力を育むことは必要だけど、そこで満足してはいけない。全てをこちらで用意するのではなく、自分で学習する力をつけたいものです。

 もちろん、最初から「自分で学習」なんてできない生徒が多いでしょうけど、徐々に手を離していき、生徒が自分で学べるように「生徒離れ」したいものですねぇ。学力が上がれば上がるほど、「次はこれ」「それして、これ」となりたい気持ちはよく分かるんですけど(^^;; 自分で学習したいと生徒が思ったときに、適切な援助を与えられるポケットがあれば、それで良いだけです。

 「スモールステップ」とはいうけれど、この「ステップ」は、教員の視点でのステップと、生徒が自分にも出来たという実感が持てるものとに分けた方がいい。教員の視点だけで考えていても、生徒は自律的学習者にはなりにくい。でも、生徒が実感できれば、それは英語だけで留まらず、本を読もうとしたり、新しい分野を学ぼうとしたりするようになる。(進学とは別問題です)
 英語教育を英語教育の分野だけで考えるか、教育という枠組みで考えるかの違いがここにある。

 これを感じたのは、ちょうど去年の今ごろ。高校入学時にアルファベットも怪しかった女子生徒が、分かる感を持てるようになり、2年次の秋に英検3級を取得しました。それまではね、「高校生で英検の3級なんて…」という気持ちも、私の中に正直、ありました。

 でも、彼女も含めて、10人近い生徒が3級に合格をして、さらに勉強をするようになったんです。もしね、3級が「目標」だったとしたら、そこで勉強を終えるかもしれない。でも、自分の力がついてきたことを実感できたからこそ、さらに勉強をしようと思ったわけです。

 中学校の時には、英語が出来るという一種のステータスでもある「3級」を、自分たちとは無縁なものだと思っていた。でも、それを自分にも取れたんです!とうれしそうな顔で話してくれた生徒たちの様子は、印象深いものでした。

 スモールステップは大切だけど、どの視点で考えるか、そんなことを生徒に気づかされたときでした。

2008/11/15

「分かるようになる」だけじゃ、ダメなの?

 中国からの高校生の来校や、公開授業があるので、授業の方法を少しだけ変更。3時間を1セットとして2学期の後半は行っていたけれど、それを1時間で完結するようにしました。
 中国からの高校生は、10名が教室にやってきて一緒に授業を受け、その後のLHR活動も一緒ということなので、その準備。「実行委員会」を進路決定者で募り、4人の女の子が行うことになりました。「日本のお土産をあげたいですよね~」ということで、成田の100円ショップで「和風お土産」と、日本の駄菓子を購入して、それをラッピングしています。駄菓子なんていう発想はなかったなぁ。LHRは、ネタに困ったときのグループワーク。「人間コピー」という活動で、絵を教室の外に張って、それを覚えて、紙に描き写すというアクティビティです。娘に、モデルの絵を塗り絵にしてもらい、色つきの人間コピーとなります。高校生向けには、カラーだといいかもしれませんね。

 授業は、いつものような、流れ。リスニング→トピック→リスニング→Q&Aという、音声からの導入。Q&Aは、質問を聞かないでリスニングをして1回目は答えさせ、その後もう一度、リスニングをして、2回目に確認させます。そして、3回目は、選択肢から選ばせることで、英語力の凸凹がクラス内にあっても、ある程度は対応できます。

 知覚動詞を使った内容が本文に出てくるので、そちらは日本語訳や類題をさせるのではなく、今回はB4の紙に絵を描かせるつもり。

  1. I listened by day and by night to the waves breaking against the sand.
  2. I saw a pretty flower growing in the sand.

ちなみに、1のagainst the sandは、原典ではagainst the wet sandsになっています。sandsのままの方がしっくりくるんだけど、どうして変えたんだろう、三省堂は?

 この2つの文、とくに、1の文をどう絵を描くのかが楽しみです。by day and by nightという部分を、どう扱うか、今から楽しみですねぇ。日本のお土産に駄菓子を選ぶような発想で、描いてくれるかな?

 そんな活動をしてから、いつものように音読(集団・個人)→重ね読み→対面リピートとなる予定。

 指導案を書いていて思ったことが1つ。授業に、「本時の目標」というのがあるけれど、これって、「英語を分かるようにさせる」だけじゃだめなのかな。そして、生徒も「英語が分かるようになる」だけじゃ、ダメなんだろうか。

 えらーい先生、いや、おえらいセンセイには、「そんなのはダメだ!」といわれそうだけど、もしいわれるとしたら、どうしてダメなんだろうと、真剣に悩みそうだ。

 ダメだという人たちは、コミュニケーション活動や、実践的なウンタラカンタラというに決まっているだろう。でもね、そのためは、教材が生徒の英語力よりも、低いという前提、もしくは、容易に理解できる題材でなければならない。(ギリギリ使うのと、使いこなすのとであれば、その難易度は変わるということ)

 つまり、内容理解→コミュニケーション活動というような、図式が成り立ちませんか。やれ、歌を歌っただの、ALTとどれだけ話しただの、みんなの前で発表しただの、友だち同士で情報を交換しただの、ということが究極の目標となり、その前提=目標の中間地点である、内容理解で終わっては、カッコワルイとなってしまう。

 だから、そのカッコワルサで終わらないように、究極の目標であるコミュニケーション活動を目指して授業を進めていく。そのために、内容理解が中途半端であったとしても、みんなの前での発表や情報交換に進んでいく。これは、どっか違いませんか?

 おいおい、大丈夫かい、これで? ホントに、英語力がついていくの? おそらく、容易に内容を把握できる生徒にとっては、まだOKなのかもしれません(「まだ」をつけました)。でも、家の基礎をおろそかにして、飾り付けを美しくさせている気がしませんか?

 もちろんね、コミュニケーション活動は大切ですよ。でも、それを不磨の大典よろしく絶対視することって、多数の生徒にとってプラスになるもんだろうか。

 もし、ALTとのゲームや歌を歌ったり、ビンゴゲームをするという活動、えっと、、あ、そうそう、コミュニケーション重視の授業でしたっけ?、で、これが、生徒が能力的に、それ以上の英語力がつかない方法、最大限の方法であるのだとしたら、ベストなんだろう。でも、そんな授業でみんなが笑うタイミングを読むことと、指されそうな時に気配を消す術を覚えてきたとウチの生徒はいっています。(悲しいよね、これは) だから、私たちは「分かるようになる」ということを心がけた授業で学力を伸ばしています。その結果、定期考査の平均点の生徒が、英検準2級に合格したほどです。

 ということは、必ずしも、英語力の向上=コミュニケーション能力とはならないと思うんですけど、何か? (こう書くと、検定試験で学力は計れないといわれそうだけどねぇ;苦笑)

 ごっこは、あくまでもお遊び。コミュニケーションごっこでは、ダメだろうに、ということです。英語を勉強するためには、品詞はしらなければ難しいだろうし、SVも意識しなければいけないし、音読や筆写も必要になってきます。音読の技法はいろいろあるけれど、まずは声に出して読んでみるということが基本なんだろうけど、その基本をおろそかにして、重ね読みとか、追いかけ読みや、見ないで読みをしたって、仕方がない。
 そして、「分かるようになった」という実感を生徒が抱けるようになって、アウトプットをする勇気が持てる。コミュニケーションに恐怖を持っている生徒に、「間違っても良いから!」なんて、偽善以外の何ものでもないでしょう。まずは、恐怖感を取り除いて、勇気づけていかないと、ムリムリ。

 難しい技は、基礎が前提となる。

 さて、指導案を書いたけど、可能ならば直してみようかな。本時の目標は、「本文を理解させ、音読や筆写を通じて、新しく学んだことの定着を計る」と。 これが、不十分だという人は、普通の学校で、見本を見せてもらいたいものだ。

(加筆訂正あり)

2008/11/09

大人の都合

 初めての同窓会あり。20年ぶりに会う友人たちは、変わっている人も少なからずいました。髪の毛や、腹回り。。。でも、当時のことを話していると、あんなにイヤだったこと、あんなにムッとしたことも全て良い思い出となっています。もともと、学校とは、そういう場所なんだろうなぁ。昔はよく思えるものです。

 その学校もずいぶんと変わってきたのか。

 数値目標や、学校選択制といった、民間の視点というか、競争の視点というか、そういう要素が入ってきて、変わってきたのかな。ふと思うときがある。「改革」というのであれば、それは成果が出なければいけないのだが、その結果が出ないと、「改革」を実践している現場がいけないとなり、「改革のための改革」、「改革のための改革のための改革」と、際限のない「カイカク病」が進行していく。
 最初は、そこで働く先生方がプレッシャーを受け、次に児童や生徒がプレッシャーを受けていく。先生方は閉塞感を感じ、生徒との付き合いだけが、「救いの時間」となる。しかし、児童・生徒がプレッシャーを受けると、「救いの時間」が「気重な時間」となっていく。

 教育とは何かということを、薄っぺらい哲学でしか考えられない、民間神話の信者には分からないでしょうが。

ついに、ここまで来たか、という思い。現場の先生方はどう思っているのだろうか。

 数値目標は、その集団にとって望まれる正しい方向性を持っている。というと、、、

  • 自治体の学力調査で正答率を95%
  • 3年で英検、漢検の各3級に60%
  • 辞書引きを500~1000のことばを調べる
  • 不登校、いじめを0にする

などなど、全て正しいことになる。これらの目標は、全て間違った方向なのかといわれれば、間違った方向ではないだろう。

 でもね、、、。

 学力が上がることは、目標ではなくて、結果なのではないか。

 資格を取ることは、目標ではなくて、結果なのではないか。

 辞書を引くことは、引くことが目的ではなく、分かろうとうする欲求なのではないか。

 不登校にも多くの原因があり、大人の社会の中では激しいいじめが存在するのではないか。

 もちろん、私も英検の取得は積極的に生徒に勧めているけど、しかし授業は英検取得を目的とはしていない。
 不登校を減らすために、担任の先生は、家庭訪問や家庭連絡をさらにすることになるだろう。これって、その家庭に対して、子どもや保護者に対してすごい大きなプレッシャーになる。それで、家庭内にトラブルが生じることさえある。それでもいいの?

 人間の成長には時間が必要だということを、どうして理解してもらえないのだろうか。

 もし、目標を明確に出すのであれば、担任や部活動の顧問、教科担当が1人1人の生徒と話しをして、個別的な目標を出すしかないのだろう。それには、それが可能な時間的な確保を行うしかないのだろうなぁと思う。(1年に2回は必要かな) でも、これって元々は、先生方との雑談を通して、行われていたんじゃないかなぁ。単にそれが、明文化されなかったり、数値化されなかったりしただけなのでは?

 教育が、人間の成長の援助だとすると、その本質は昔からそう大して変わってはいないでしょう。であるならば、数値目標のなかった(俺が知らなかっただけ?)昭和時代までの教育は、どーしようもない、ひどいものだったことになるの、、、かな?

2008/11/08

初心忘れるべからず

中間考査の大票がでる。

3年生の2学期は、成績順位に大きな「異変」が起きるときでもあります。それまで、上位だった生徒が、急に下位へと急降下。こちらが、「えsign02 coldsweats02」 と驚くほどに、成績が急降下するものがいます。

この、ほとんどの理由は、進路の決定です、残念だけどね。

巷で一部がいっているように、

「推薦・AO入試での学力試験の実施」

ということにもなれば、大学が短大が苦しむだろうに。18歳人口が減っていくというのに、上級学校を作り続けたのだから、仕方ないですよね。いちど制度が出来てしまうと、その制度に合うような流れが、作り上げられてきます。流れを作ってきた世代の人たちに、そんな「正論」をいわれても、困ってしまいます。

 全国区の某大学では、大学説明会を、とある有名レストランで夜に行うとか。それも、どうなのかなぁ。もともと、生徒に行かせたいと思う大学ではないけど、こういうのを聞くと、余計に行かせたくもない。新設学科の宣伝か? 

 授業では、「The Little Tern」を続けています。語数の関係で、大幅にカットされている「教科書バージョン」、五木寛之訳の「リトルターン」、原作のThe Little Ternを読み比べていると、おもしろいですね。特に、「教科書バージョン」で単語が変更されていると、「新出語句の関係で、単語を変更したんだろうな」なんて、思ったり。

 1セクションを、半セクション+半セクション+音読大会の3時間でやるようになってから、時間的にずいぶんと余裕が出てきました。第2セクションは、分量も少なめで、英文も平易なので、全訳大会をしました。
 いつものようにグループに分け、リスニングでTopic→Questions=「なんちゃってTop-Down」を行ってから、全訳です。日本語訳に批判をする人もいるけど、私にはそれが理解できない。日本語訳をしないで、「なんとなく読み」をしたまま、「なんちゃってコミュニケーション」の方が、よっぽど批判されるべきだと思うんだけどなぁ。もちろん、日本語訳をしたからといって、そこで留まるわけでもありません。

 日本語訳で、生徒がつまずいていたのが、次の文。

  • One particular star I had met was hanging in the northeastern corner of the sky. 

接触節のヒントをいつものように提示するんだけど、半分近くの生徒が間違えていえる。

  • 北東の空にぶら下がっているある星と私は会った。

という、「後ろから日本語病」の生徒が多い。これは、"Down"をしっかりさせていない私にいちばんの原因があると、大いに反省。

  • It began to fall, and then stopped short, began again and stopped short once again.

この文では、shortの使い方で戸惑う生徒が8割以上。辞書を引かせて、「副詞の『副』を確認しなさい!」という指示。こういうときに、品詞という概念を生徒に理解させることは大切だよなぁと痛感します。最初から「副詞はこういう役割がある」と教えるのではなく、出てきたときに、「こういう使い方をする語を副詞という」と、帰納的に教えて、知識を積み重ねることが、いちばんの近道では?
 卒業までの授業もあとわずか。だからこそ、もう一度、初心に戻りたい。

 夜は、卒業生2人と久しぶりにbottle。 1人は、前任校での卒業生(25)、もう1人は前回の卒業生(21)。2人の私に対する見方が、全く違うことにちょっと驚く(苦笑) 興味関心は、変わるし、教員としてのスタイルも変わるものです。

 その後、筑紫哲也氏の訃報をインターネットで知る。インタビュアーとして、感情的にならず、相手の主張を引き出す彼のスタイルが好きでした。
 ご冥福をお祈りします。

2008/11/06

全て俺の思いこみ!

部活動を終えても、服装や態度が乱れない部活は強い。これは、俺の思いこみ。

部活動が終わったとたんに、服装がだらしなくなり、授業もだるそうで、欠席や遅刻も増えていく部活は弱い。これも、俺の思いこみ。



セルフコントロールを、部員に求めている部活は、たとえ弱くても人間的に成長させている。でも、強いことが多い。これは、俺の思いこみ。

締め付けて、コントロールをしている部活は、たとえ強くても人間的に成長させられない。でも、弱いことが多い。これも、俺の思いこみ。


レギュラー以外も前向きに練習をさせる顧問は、部員を人間的に成長させている。これは、俺の思いこみ。

レギュラーだけが中心となる練習をさせる顧問は、部員を人間的に成長させられない。これも、俺の思いこみ。


自分で考えさせる工夫をしている顧問は、部員が自分で考えるようになる。これは、俺の思いこみ。

自分で考えろというだけでの顧問は、部員が自分で考えるようにはならない。これも、俺の思いこみ。


敗戦の原因を、部員に求める顧問は、部活を強くさせられない。これは、俺の思いこみ。

敗戦の原因を、自分に求める顧問は、部活を強くさせられる。これは、俺の思いこみ。


まぁ、ぜーんぶ私の思いこみです。

2008/11/05

平易で、分量を多く!

 頂上が見えてきたときが、いちばん苦しい! という状況。でも、頂上を越えると、また向こうの山が見えてくるものなんだろうけど。
 ともかく、目の前の頂上を越える今月末までは、更新や内容は、さらにいい加減なブログになってしまうかもしれません。

 サンプル版をプリントアウトできるようにした「連語で覚える英単語」ですが、10名を越える先生からリクエストがあり、お送りしています。でも、中学校の先生が極端に少なく、高校の先生からばかりなのはどうしてだろう??
 ブログにお越し下さる方が高校の先生だから? それとも、高校の先生が向かい合っている現状?

 新学習指導要領では、単語数が1200語となるという。これ、、ホントに大丈夫だろうか。1200語をこなせる生徒が、どれほどいるのだろうか? というのも、連語をチェックしていて思ったのですけど、1200語って、かなりの難易度も入ってきますよ、間違いなく。
 「連語で覚える英単語」は、中学校の教科書6社を参考にしただけではなく、「基礎語」といわれる中で、2000語を参考に作りました。(中学校の教科書にも、難易度が高いといわれる単語が少なくない) でも、でも、中学生には、これは難しいかなぁ、と思うものもある。(でも、O社のTや、GのRは、もっと単語量が多いですよ)
 教科書で900語から1200語へと増やしたら、今よりもずっと難しい単語も入ってくるでしょう。大変じゃないのかなぁ、きっと。難易度を求める教授側、それについていけない多数の生徒。この差は、今よりも大きくなっていくだろうね。そして、今以上に、「ついていけない生徒」の割合は増える。その時、歪みはどこに来るのか? たぶん、高校にやってくるだろうなぁ。

 それよりもね、基本を繰り返すような教科書作りは出来ないのか。サプリメントである単語集じゃないんだから、1回出てきたらお終い!ではなく、2度、3度と何度も繰り返していく。つまり、単語の分量を多くするのではなく、使用される「延べ語」を増やす方が私には効果的だと思います。高校の基礎的教科書(奥歯にもののつまった言い方だなぁ)では、力がつかないと私が感じるのは、この「延べ語」が少ないからです。1度で覚えられなくても、2度、3度と繰り返すことで、定着の可能性は大きくなります。早い話が、「分量は多いけど、平易な教科書」というのが、基礎力をつける基本ではないかな。中学校の教科書に、ダイアローグ形式が増えてからの分量は減ったのか、増えたのか。ご存じの方がおられたら、教えて下さい。

 これは、文法も同じ。先日、おなじみのX氏と話したときに、「1から100まで教えようと思ったら、右肩上がりにどんどん難しいことを教えなければいけない、と思う英語教師が少なくない。それよりも、1から20までのことを、5回繰り返すことの方がいい」と話されていた。
 この哲学がベースとなれば、「1学期に、学習しただろ!」ではなく、「1学期に学習したところを、もう一度、復習してみよう!」という言い方になる。
 どちらの方が、学習者の意欲をそがないものか。

 私たちは英語だけ教えればいい。でもね、生徒は「国語」「数学」「地歴公民」「理科」を、いわゆる「主要5教科」(この言い方に、他意はありません)のうちの1つとして学んでいる。英語だけを学んでいるんじゃないし。中学校では、それに部活動も加わる。

 「今の子どもたちは、なっとらん!」という、若者を卑下することばを、その舌で述べる人は、あまり若者を知らない。教育活動とうい枠組みで英語教育を考える視点がなければ、浮き上がり、宙に浮かぶ花を求めるような、そんな危険性はありはしないか。英語教育のオピニオンリーダーには、もう一度、見つめてもらいたいことです。

2008/11/03

単語の覚え方(配布編)

 信頼できる、某外語学院のカナダ人に原稿をチェックしたもらい、「名詞(形容詞)+名詞」のコロケーション、「動詞+名詞」のコロケーション、句動詞を作りました。前2つで、新出語句は約1200,句動詞は49となっています。

ということで、こちらからダウンロードして下さい。pdfがアップできるようになった理由は、同僚からのヘルプでした。透かし文字を、画像としてではなく、テキストとして入れるソフトを教えてもらい、それを組み込んだら、軽くなりました。わー、助かった。

 ご希望の先生は、右側のaboutから、メールでご連絡を下さい。その際に、お名前を学校名も一緒にお願いします。これは、情報収集というよりも、一種のストッパーです。どうかご理解下さい。こちらは、もちろん透かしも入っておりませんし、Excelファイルでお送りしますので、変更などはご自由にどうぞ。

 どーでも良いニュースなんでしょうけど、高校教諭の平均年収って、35.4歳で849.6万円なんですか?? それって、どこの国のこと? 一部の私立学校の平均じゃないのかなぁ、一部のね。日本医師会は、「平均の平均」でも取っているとか?

  • http://news.nifty.com/cs/headline/detail/jcast-29634/1.htm

ご興味があれば、暇つぶしにどうぞ。

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