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2008/06/30

英検3級合格の方法①

 タイトルは賛否両論あるかもしれないけど、対高校生のリメディアルの具体論です。英検3級とは1つの目安です。
 これは、今の3年生への進め方が自分なりの1つのモデルとなっており、独りよがりの記述になるかもしれませんが、そこは備忘録的なエントリーですので、ご容赦下さい。また、私の授業は、教育相談的な知識や考えがベースとなっているので、ブログでは伝えきれないところがあります。

 勤務校は、1年次に英語Ⅰが4単位です。OCは2年次なので、1年次の英語は英語Ⅰのみです。個人的に私をご存じの方は、入学時の生徒の平均的な学力もご存じでしょうが、英検3級のテストで平均が28点程度です。中学校では、英語に対してマイナスの体験をしてきた生徒が多いのですから、「高校で英語を頑張るぞ!」という生徒など、ほとんどおりません。

 『学力なんて考えなくても、推薦狙いで大学を目指せばいいよ』というのも1つの考えなのでしょうが、私はそうは思いません。もちろん、推薦で大学を目指すよう援助はしていますけど、大学でも通用するような学力はつけたいと思っています。それよりも、英語に苦しんできた生徒が、

  • 自分にも英語が出来た、という達成感
  • 英語に対するコンプレックスの解決
  • 学ぶということの楽しさの気づき

ということを通じて、自己尊重意識を持ってもらいたいものです。(これは、何度もブログでも書きましたけど) ここには、生徒を指導するという意識よりも、持っている能力を引き出すように援助するという気持ちが私の中にはあります。上から、「こっちに来ると良いことあるぞ」というのではなく、下から「こうやったら、出来たろ。あなたにはこういう力があるんだよ」というような、気持ちです。文字にすると、どこまで伝わるか不安ですが(^^;;

 教科書選びも、そういう気持ちで行いました。

 

どのような教科書を使うのか、英語Ⅰの教科書をA~Eの5段階の難易度に分け、同じように生徒の学力をA~Eに分類したときに、どのレベルの教科書を使用するのかは、哲学だと思われます。(教科書の内容については、脇に置いておいて) 教科書>生徒、教科書=生徒、教科書<生徒、と機械的に3種類に分けられますが、教科書を選定する側にとっては必ず「選定された教科書=生徒のレベル」で、一致します。

 「教科書×α=生徒」という図式が正しいのかな。αは、生徒への期待(プラスもマイナスもあり)、対外的な評価を考えての選定(一部の私立学校にあるかな?)、時には営業の人との関係関係もあったりして(笑)

 それはともかく、私たちは1段階上の教科書(CランクのEXCEED)を選びました。易しい教科書を使用したところで、生徒の学力が伸びるとは私には思えません。「易しい内容で、広げていく」ということを聞いたこともありますけど、それに対する具体論がよく見えません。これは、CDの学力のレベルの学校にあるテーマなのかもしれませんが。

2008/06/27

英検の一次発表

1学期の終了も見えてきて、慌ただしいやら、ゴールが見えてきたやら。本日の授業は3時間。とはいえ、それぞれ違う内容なので、落ち着きませんが。(ちょっと贅沢ですね)

 今日は英検の一次発表。2級の一次に5人、準2級は3人、パスしました。授業だけで準2級に合格する生徒が増えてきたなぁ。うれしいことです。
 ただ、2級と準2級との間には大きな山がありますね。ちなみに、両級とも、落ちたと思っていた生徒が合格最低点で1人ずつ合格していました。生徒も私も落ちたと思っていただけに、「ラッキー」のひと言。scissors
 準2級に合格したうち2名は、絶対に自分が準2級の一次にパスするとは思いもよらなかっただろうなぁ。部活動をしながら、努力したかいがありましたね。ESSという放課後の英語お勉強会に入らずに、授業とその宿題がほぼ全ての学習で、それでも力をつけてくれた準2級の一次パス組に今回は心から感謝です。
 実際に、全ての生徒が、、、というのは無理ですけど、ある程度の生徒であれば、ここまでは伸びるのだなぁという手応えを持った試験でした。2次試験の合格を目指して、もう少し頑張らねば。

 8月19日の午後に、神奈川県英語部会主催のサマーワークショップで発表することになりました。神奈川県立神奈川総合高校で、13:00~16:30の予定となっております。

  • 「リメディアルが必要な学習者に対する実践と課題」

というタイトルで、教育相談をベースとした英語教育について、そして日頃の授業の様子などの発表を予定しております。ちょっとした工夫で、生徒も教師もストレスが小さくなり、結果的に学校に行くのが楽になる、、、そんなお話になるように企画しております。
 神奈川県内の興味をもたれた先生は、どうかお越し下さい。

訴えかけることば

 緊急学年集会。といっても、何が事件があったというわけでもなく、3年生のこの時期にしては、緊張感が足りないのではないかという投げかけです。
 国語科のS先生の話がとにかく秀逸。自分のクラスの心配事の話しから、S先生がどうして現在の状態に危機感を持っているのかという説明して、最終的には「この集会が進路実現のための出陣式になるといい」という話しをされました。生徒に対して説教をするわけでもなく、ましてや怒るわけでもなく、どうして今、自分がみんなの前で話しをしているかと正直な気持ちを伝えてから、前向きな話題で終わっていました。すばらしい、のひと言です。ほとんどの生徒が聞き入っていました。こういうすばらしいスタッフや生徒と時間を過ごせることは、教師冥利に尽きます。
 最後に、S先生が「校歌を歌います」ということで、出陣式らしく校歌。歌い始めると、S先生のクラスの生徒から手拍子が始まり、全体で手拍子。危機をチャンスに変えるとは言葉の上ではいえるけれど、それを目の当たりにしました。
 その言葉とは、結局はその人のオーラとともに出てくるもので、同じことを他の人がいっても、同じ内容は伝えていません。ともすれば、方法論や技術論に目がいきがちだけど、授業やHRでの言葉は「人となり」そのものが出るものですね。評価者たる生徒の目は、冷静で厳しく、そして暖かく、ほとんどの場合が正しい結論を下します。肩書きや職位に関係なく、人となりを見ているんですよね。
 小さな変化に対して、どれだけ敏感に反応できるかとは、どれだけ生徒を見つめているかということでもあり、微妙な風の変化を感じられてこそ、心にストンと落ちる言葉があるものです。

 授業はディクテーション三昧。今までの復習も兼ねて、ディクテーション。復習にもなったので、金曜日からの授業につなげられそうです。

 長いお付き合いになっている某教科書会社の営業の方が来校。いろいろと情報をいただいたのですが、その中でもどの教科書が売れているかに目がいきました。なるほどなぁと思うことと、どうして?と思うことの両方。「こんな単語集があったらおもしろくないですか?」という案を出したら、「それ、おもしろそうですね」といって、持っていって下さりました。どうなることやら。

 夜は、新刊の打ち合わせ。ようやく、形になってきました。今回は、メインで書いているわけではないので、あくまでも横から口を出すだけです。こういうときにも、自分が年をとったなぁと感じるものですね。

2008/06/25

そうそう、たまには授業のことも

 授業もLesson3の"Danny and Lucy"もクライマックスに突入! 来週に英検協会から取材が来ることもあり、今のペースではその時に授業が終わってしまっているので、最終回を残しながら、今までの復習をしています。(うーん、視聴率が悪くなったドラマが、昼間に番宣をするのに似ているか?;苦笑)

 やはり、と思ったことが1つ。この作品は、北アイルランドのベルファストが舞台となっているのですが、ほとんど全ての生徒が「イギリス」「北アイルランド」「England」のことが、よく分かっていませんでした。そこで、ノルマンコンケスト(1066)から、EnglandとScotland, Walesの紹介をしてから、北アイルランドに話しを移しました。もちろん、辞書の表ページを開かせて、United Kingdomという言い方も確認。
 サッカー部の生徒に、ワールドカップはEnglandやScotlandは、別々のチームとして出場していることを確認しました。UKというチームは出場していないよね~、というと、ノータイムで「出ていません」という答え。「ベッカムはイングランドの代表だよね」
 スコットランドでは、「ネッシー」で有名なネス湖があるところだよ、といってみるけど、「ネッシー」を知らない生徒も多いのですね。時代の流れを感じます(苦笑)

 そんな話しをしてから、まずはリスニング。いつものように、音読と「3回重ね読み」、対面リピートを終了。今週の残りは、ディクテーションを行ったり、「対面リピート的パターンプラクティス」の予定。

 放課後の英語学習(ESSではない)は、ドロップアウトする生徒が多い中、1名の生徒だけが残っています。その生徒と、サシで「短文で覚える英単語」の学習。1年次に学習したときの書き込みが彼のテキストにはあるので、やりやすいみたいですね。毎日4文を暗記なので、こちらは15分で終了。

 ESSのメンバーには、英検の1次試験の合格最低点を伝えました。4名は大丈夫だろうという点数。その他はちょっと(かなり?)厳しそう。
 2次試験に向けて、というだけでもないんだけど、ともかくは、2次試験に合格しなければいけないので、1年次に使用していたZ会の教材を持ってこさせ、まずは音読とリスニング。その後に、2つのグループに分けて、「対面リピート的パターンプラクティス」を行わせました。
 先週から始めた、自分で気に入った表現や、使えそうな表現を集めるノートにその日の復習も兼ねてまとめさせ、1日が終了。2年次に2級を取得したFさんがもう1人の先生をしてくれているので、助かります。

 気候が自転車にピッタリ。今は晴れの日と、根性のある日(もしくは、テンションを上げたいとき;笑)が重なると自転車で通勤しています。帰りは、新しくできたスタバでコーヒーを飲みつつ、本を読むことに贅沢を感じるようになりました。疲れたときのシドニーシェルダンは、いいですねぇ。こちらを錯覚させてくれます(笑)

2008/06/24

現実の課題

 ようやく一段落。とはいえ、ホッとする暇もなく、新たな課題はやってきますが、向こう側からだけの課題はそれほどストレスにはなりません。生徒のことを、離れてみると底上げはプは難しいし、近づきすぎると巻き込まれてしまうし、適度な距離と感情とが、教員には必要だなぁと、毎年、いや毎日、感じます。

 話しは全く変わります。

 國弘正雄氏が、「日中韓の人々がコミュニケーションを取ろうとしたら、何語を使うか。理想的には、それぞれのことばを使えることが理想だけど、現実的ではない。やはり英語しかない。『中間言語』としての英語だ」と話されていました。もちろん、本来の「中間言語」とは違う使い方だ、と断った上でです。
 確かに、現在の教育方法や、社会的な基盤を考えたときに、英語を使ってお互いにコミュニケーションをとれるようにすることこそ、いちばんの現実的な方法でしょう。中国語やハングルを学ぼうと思っても、英語の学習ほどには教材も指導者もそろっていませんから。

 手前ミソですが、生徒の学力を伸ばすという方法を考えたとき、「中間言語」的=いちばん現実的な教育機関とはどこでしょうか。学校、塾、家庭教師、通信教育、などなど、どこがいちばん現実的な場所になるのでしょう。
 私は学校しかないと思っています。そのサポート的な存在として、塾や家庭教師、通信教育があることは、それはそれで意味もあるでしょう。でも、料金や指導者を考えたときには、メインになるべきは学校です。(教師を取り巻く課題はあるのでしょうが、それはまた別の問題です)

 現実的な方法とはいいようですが、それに対する「改革」もまた言語の世界ではあります。、英語帝国主義的な考え方に見られるように、現実そのものに対する批判的な見方から、その現実を上手に行えるために小学校から(時には入園前から)英語を学ばせるべきだという、現実の骨格の構築まで、様々です。

 学力向上という意味での教育も同じ面があります。学力の高い生徒がいる高校では進学を重点的にさせたり、英語や理科に特化した高校を作ることによって、さらに伸ばそうとするなど高校のグランドデザインの変更の試みから、学力向上は学校には任せておけない!やはり塾だ!家庭教師だ!通信教育だ!という骨格の再構築まで、こちらも様々です。

 ところで、学力向上とはどのようなことをいうのでしょうか。(学力とは何かという命題についてはあえて無視すると…)

 学力の高い生徒を伸ばせばいいの?
 底上げをしていけばいいの?

という最初の分かれ道があるのかな。現在は、もちろん前者の流れ。社会と同じように、高校でも格差を作ろうとしているのでしょう。(いつか、この問題提起は行いたいなぁ)

 話しを戻します。

 学校の現実が、生徒の能力に見合った学力をつけていないのだという仮定をするならば、それを阻害しているものは何なのでしょうか。教師の質? クラスサイズ? 社会の変容? 教材の質? その他のこと? そこを冷静に判断しないで、魔女狩りをしたところで「冤罪」を産むだけでしょう。

2008/06/22

授業用プリント

 授業のことを書こうと思ったのですが、少々パワー不足のため、次回に使用するプリントを公開します。高校3年生のExceed Readingが教材です。

「l3_41.pdf」をダウンロード

 本当はコミュニケーション活動にまで持っていきたいのですが、まだそこまで到達しません。グループ学習なので、グループ内のコミュニケーションは出来ているみたいなのですが、、、もちろん日本語でcoldsweats01

 使い方については、6月4日のブログをご覧下さい。

2008/06/21

就職と進学

 先週末の英検も終わり、ようやく一段落、、、かと思いきや、いろいろとある一週間でした。なんとか元気でやっています。

 先日、求人票の関係でとある団体に伺いました。というのも、男子の就職先は何とかなることが多い一方で、女子の就職先がなかなか見つかりません。待っていてどうにかなるものなら寝ているのですが、果報を自分からまずは求めに行かないと。3年前にお世話になった障害者自立支援施設の理事長さんにまずは電話。こちらの行間を読みとって下さり、先日訪れた団体を紹介していただきました。
 担当者の方とお話をした後、そこのトップの方お二人と名刺交換。障害者雇用に力を入れていた亡父の優しさにここでも助けられました。あと5年、元気でいてくれたらもう少し、形になったんですけどねぇと話しをしました。
 父は、障害者が自立できる仕事として、地鶏を考えていました。食品リサイクル法があるので、ホテルなどから出される残飯の委託を受け、それを地鶏に食べさせ、その卵をホテルなどのおろすということを考えていました。そこに障害者雇用を作りたかったからです。
 私がいうのも何ですが、卵はとても美味しく、殻を縦に指で割ろうとしてもまず割れませんでした。黄身に楊子を20本さしても黄身が壊れない卵です。ホテルからも評判の卵で、そのつながりで求人票もいただけたほどでした。グループホームも作り、これからというときだったので、あと5年ほど元気だったら、もう少し形になったのではないかなぁと思っています。
 それはともかく、そこで求人票のお願い企業にお願いしていただくことになりました。
 帰り際に、「入社して最低でも3~5年間は働いてくれないと困るんですよねぇ」という雑談の中でのひと言が、辛いですね。

 大学や短大への資料にということで、千葉で開催されるベネッセの研究会に参加。志願理由書や小論文についての講演が秀逸でした。自分の中にあった、知識の隙間をスッと埋めてくれるようなお話で、勉強になりました。
 「大学全入時代」といわれる中で、10年ほど前までは大学に行かなかった(いけなかった)層も大学に行けるようになりました。入ることだけを目的にするなら、大学を選ばなければほぼ全員が入学できる時代です。でも、入学してからのことを、意識させることが、志願理由書や小論文だけでなく、その生徒が学生となったときに役に立つのではないかと私は考えています。

 結局は、就職にしても進学にしても、そのポイントを通過した後のことを考えさせていきたいものです。でも、自分のことを考えると、18歳の時にそこまで明確のものを持っていなかったなぁという恥ずかしさもありますsweat01

 授業も、運動部の最後の大会も終わり、学習の雰囲気がずいぶんと変わってきました。ホントに、よく勉強します。また明日にでも書いていきます。

2008/06/15

「分かる授業」と「学力のつく授業」

 無期限で停止する予定でしたが、問題が一段落ついたので、ゆっくりになりますが、エントリーを始めます。色々とお気遣いを下さった皆さまに、心から感謝します。

 「わかる授業」を心がけることは大切だし、だれも異論がないでしょう。でも、「わかる授業」と「学力のつく授業」との間には溝があると思います。マトリックスにしてみると、

  1. 授業:分かる    学力:つく
  2. 授業:分かる    学力:つかない
  3. 授業:分からない  学力:つく
  4. 授業:分からない  学力:つかない

 この4タイプに分けられます。ただ、常識的に考えて、3はありえないかな。あるとすれば、「この先生では分からなくなるから、自分たちで勉強しなければ!」と生徒が自覚を持つときくらいでしょうか。
  4は当然といえば、当然なことかな。

 問題は1と2の授業の間には、どのような違いがあるのか、ということになります。そうすると、「分かる」という感覚のあいまいさに行き着きます。つまり、1は「分かる」のに対して、2は「分かった気になる」「生分かりの状態で終了」ということではないでしょうか。

 「学力がつく」とは、『分からない→生分かり→学力がつく(定着する)』というルートで獲得できます。でも、私たちは『生分かり』(中途半端な理解)で分かった気になってしまうことが多々あります。定着のためにはこの『生分かり』を経由しなければならず、ここでとどまると「分からない」状態に戻ってしまいます。

 生徒にとって「分かる」授業とは、この「生分かり」の状態であることもあり、そこから定着させられれば、学力がつくし、そのままで終わってしまうと学力がつかず、「あの先生の授業は分かるんだけど、成績が伸びないんだよね」という状態で終わってしまいます。

 これを超えるために、宿題を課したり、次の授業の最初で復習をしたりすることがありますよね。その時、宿題が本当にその定着を促すような課題になっているのか、どうか。もしそれで定着していないと、次の授業での「前時の復習」は生徒にはあまり意味のないものになっており、「復習をやった」という教員のエクスキューズになってしまう可能性もあります。

 授業については色々と研究もありますけど、定着を促すのは宿題のケースも少なくないでしょう。授業研究は宿題まで考えてもいいのかもしれません。

2008/06/09

無期限停止のお知らせ

諸事情により、ブログの更新を停止いたします。

2008/06/08

空気の作り方

 保護者会総会が終了。どこまでお役に立てたか分からないけど、同じ英語科の総務部長のサポートを少しは出来たかな? 今年度は日程の関係で、三者面談が4日しか取れないので、総会の日に合わせて、面談をしている先生方もちらほら。実は私もそうでしたsweat01

 今年度の面談は方法を少し変えました。大学進学希望者を、7-8人ずつに昨日と本日に分けて、まずは全体で概況の説明を。それから、10-15分程度の時間で個別に面談です。20年前に比べると、大学に入学することは本当に簡単になりました。ただ、それが生徒にとって本当にいいことなのか、どうなのか。卒業生の、留年や退学の話しを聞く度にそれを感じますので、「楽をして入学しようと思わないで欲しい」ということを、最初に話してきました。楽をして手にしたもののありがたみは、小さいですからね。

 保護者総会に合わせて、授業参観もありました。午前中の保護者会の理事会では「子どもが絶対に見に来るな、というんですよ」と嘆いておられたお母さんもおられましたが、実際に保護者が入ってくると、一部の生徒はちょっとソワソワ(笑) 高校生とはいえ、やはりまだ子どもだなぁ、と微笑ましく思えました。でも、授業の中盤からは、保護者を気にすることなく、普段以上に生徒は集中していたようです。みんなも緊張していたのか、それともこちらに気を遣ってくれていたのかsun 教室内に入ってきた保護者は1名でしたが、廊下には数名の保護者がおられたようでした。

 理事会での雑談の中で、もともと教員になりたいとは全く思っていなかったという話題の後に、人生はどういう方向に進むか分かりませんね~なんて話していると、「もともと、先生を目指していなかったんですか?」と驚かれました。うーん、これは誉められているのか、恥ずかしく思うべきなのか(苦笑) 

 夜は英語科の歓送迎会を、JR千葉駅前の居酒屋。その後、人と待ち合わせがあり、焼鳥Tへ。こちらは、1人で行き、結局は終電。久しぶりだなぁ、遅くまで千葉でいるのは。
 非常勤のS先生のクラスで行った模擬授業の話題になり、授業のオーラの話題になりました。(どうでもいい話ですけど、私はオカルトは大嫌いですし、そんな特殊技術が本当にあるならば、アメリカ軍が探しているあんな人や、こんな人はすぐに見つかるのに、どうしてすぐに協力しないのだろう、といつも疑問に思っています。だって、霊からメッセージをもらえちゃう人がいるんですよ!!)
 確かに、引きつける魅力というオーラとはどう説明すればいいのでしょうか。教員側からの一方的な思い出は空回りするだけです。生徒側から一方的にでることなどありません。そうすると、教員側の思いに生徒が反応をし、ある種の「両思い」状態がオーラなのかもしれませんねぇ、と酔っぱらいの結論でしたbeer (「両思い」状態ではなくても、教員のキャラクターを生徒が受け入れているときは、教室の空気は成立しているという気持ちが私の中ではあります。)
 ただ、相手をお互いに選ぶことが出来ず、出会いをそのまま受け入れていくので、相性のいい悪いを乗り越えたところに、教室の空気があるのかな。相性がいいだけなら、短期間の雰囲気を作るなら簡単でしょうけど、長い時間の関係作りは相性だけでは耐えられないものです。(夫婦関係って、まさにそれか?;苦笑) 相性が悪くても、与えられた関係の中で、いかに共生をしていくかということも、1つの技術でしょうね。

 「静かにしなさい」「黒板を見なさい」と注意したところで、そんな空気がなければ、根本的な解決になっていないのに、「静かにしろ」「授業を聞け」というのはどうして? 「勉強しない」「集中しない」のであれば、そこを乗り越えていく過程の中で、生徒と教師の成長があるのにね。「正しいこと」「筋を通すこと」で全てが解決できるなら、世の中はもっと楽になっているのになぁ。生徒(子ども)にだけそれを押しつけるのは、教育なのでしょうかね。

 Writingの教科書では、自分の感性には合わない英文が答えになっていました。来校していたALTに見せたら、「教科書英語だ」とひと言。It is necessary for us to leave in a few minutes.よりも、We need to leave in a few minutes.の方がしっくりくるんだよね。

2008/06/06

年をとったなぁと実感するとき

年をとったなったなぁと実感するとき。

  • お灸をして、すっきり感を持てるようになったとき。足三里のツボと、合谷はいいですねぇ。
  • 生徒から「先生、疲れているでしょ」といわれて、肩を揉まれたとき。ホントに、気持ちよくて、ウトウトしてしまいました(苦笑)
  • 炭酸よりも、100%ミカンジュース(オレンジジュースではない)に愛着を感じるとき。
  • 高校生の時から知っている家の前のおじさんが、定年を迎えて、サイクリングに熱中していることを知ったとき。
  • お墓参りをするとホッとするとき。お墓を移転したので、近所になりました。墓石もそのまま使えたし、良かった。
  • 自分の子どものことで、悩むようになったとき。子育ては難しいですねぇ、ホントに。でも、色々と気づきをいただいています。
  • 韓国ドラマ「朱蒙」を見ていて、感情移入する相手。テサジャのような生き方はしたくはないし、するつもりもないが、そういう生き方もあるのだろうなぁと納得する。
  • ファッションにさらに興味が無くなったとき。
  • 生命保険の代理人の人と話をするとき。
  • 友人や親戚の離婚を聞いて、「またかぁ」と思ったとき。
  • きつすぎるクーラーに違和感を感じるとき。
  • 競馬場にいる自分が馴染んでいることを感じるとき。
  • 立ち飲み屋で畏兄とホッピーが美味しく感じられるとき。
  • 卒業生とbeerするとき。
  • 髪型が同じ人の区別がつきにくいとき。
  • ワンボックスの車がいいなぁと思うとき。
  • 北斗の拳のケンシロウの言葉が分かるとき。
  • 初夏の緑がいとおしく感じるとき。
  • 前の車がゆっくりでも、「何か事情があるのだろう」と思えてしまうとき。

どんなときに、年齢を重ねた実感はありますか?

2008/06/04

疲れたら、座ります。

 色々とあり、相変わらずブログ更新できずsweat01 でも、そのきっかけも徐々に解決しそうになってきたので、ブログを書く気力も湧いてきました。(←結構、単純なので) このことはいつかブログでまとめることにして、今日のエントリーはは授業のこと。

 本日はReadingと選択英語。ちなみに、選択英語といっても、希望レッスン制で、その中で、いちばん基礎レベルを受け持っています。この科目の副教材は、『Road34』。コンパクトにまとまっていて、しかも競合書に比べると半額に近い金額だなぁとまずは自画自賛(笑) 定価が460円だから、実質的には400円前後になるほどのお買い得なのに、採択数が伸びないなぁ、何でだろ?down ちなみに、ページ数は96ページで、ワードファイルの確認問題34回付きです。あ、いけない、広告モードに入ってきたbleah
 授業中、生徒は、完全に自習状態で、相変わらずのグループ学習で、課題の部分が終わりしだい、自分たちで答え合わせをします。分からなければ、友だちに尋ね、それでも分からなければ、私に質問をしてきます。教え続けるよりも、基本的な考え方ややり方を教えた上で、実際に問題や英文に取り組ませ、その上で生徒が課題(教えたことでは解決できない課題)を見つけます。その課題の答えを教えるのではなく、その課題を解決するヒントを与えて、生徒が自分で解いていくのが私の理想の授業です。そういうことが出来るような教材として、考えている1冊です。

 Readingでは、次のような流れです。

  1. リスニングをして、本日のトピック探し(選択問題)
  2. 新出語句の確認(1限目や5限目では、新出語句の対面リピート。雰囲気の活性化のため)
  3. リスニングをして、内容のQ&A(記述式) グループでお互いの答えを共有
    1. 問題は3題。最初の2題はYes/No Question
    2. 苦手な生徒はYes, Noのみでいい
    3. 3題目はフレーズで答えられるようなもの
      -ここでプリント1ページ目終了-
  4. リスニングをして、同じQ&Aで、今度は選択式で、答える。グループで答えの共有
  5. 同じページのしたにそのQを書いておき、もう一度リスニングをしてから、そのQを見ながら、必要があれば解答の変更。
        -ここでプリント2ページ目終了-
  6. 本文を見ながら、リスニング。(この段階で、生徒は初めて英文を目で読める)
  7. 課題やヒントを見ながら、本文の解釈(自学)
    1. I like apples and bananas. (SV□. andが何と何をつないでいるか注意)のように(     )にヒントと課題を書き、生徒が自分で完成させていく。
    2. 分からないときには、グループは「運命共同体」(笑)
  8. 本文の内容と合っている英文を選ばせる(辞書利用可)
  9. リスニング
  10. 一斉読み(2回)
  11. 個人読み(2回、起立して、終了したものから着席)
  12. 重ね読み(3回、1回目は心の中、2回目はひそひそ声、3回目はアホになって、おおきな声で)
  13. 対面リピート
         -ここで3ページ目終了-
  14. 本文の書写

という感じです。明日は、夏の研修のために授業のビデオを撮る予定。いちばんの敵は、私のビデオ操作能力か(苦笑)
 授業を見学に来てくれた非常勤のS先生から、感想をいただきました。以前にアップした、利用フリー教材を授業で使ってみると、生徒の食いつきが良いというお褒めの言葉をいただきました。「こんなの簡単すぎるかもぉ」と思っていましたけど、みんなやりますねぇ~という、本当にこの上ない嬉しい言葉でした。

 ESSのことも書きたいのですが、もうそろそろ日付が変わってしまうので、本日はここまでで。ちなみに、こちらも順調で、4名程度は1次試験にはパスできるかな。運が良ければ、5名全員がパスできるかも、、、です。

2008/06/02

スキル(コツ)は伝えにくい

 久しぶりの更新。

 授業は、中間考査を終えて、来週から本格的にはじまります。使用している教科書は、三省堂EXCEED Readingです。ここのレッスン3には"Danny and Lucy"という映画のお話があるのですが、このメッセージを伝えるのに、教科書は短すぎるのでまずはその映画をDVD鑑賞。メッセージといっても、自分なりの勝手な解釈ですけど(笑)

  • 人生は思い通りにはならない、自分の夢や憧れが達成するとは限らない、自分がいる「その場」を大切にして、前向きに取り組んでいくことが大切なんだろうね。それが自己実現へのいちばんの手段だと思うな。

なんて、ちょっと教師っぽいことをいってみたり。それとも、今の自分への戒めか(苦笑)
 中間試験までで、生徒もこちらのペースが分かってきたので、これからは、「教えない授業」「課題解決型グループ学習」にしていきます。□や(     )、[     ]などで英文を考えさせ、Readingなので、内容に関する問いを出します。もちろん、Q&Aもあります。こちらも、途中経過を書いていきます。三省堂の担当者の方に、この教科書を使用している周辺の学校リストを見せてもらったところ、えーっと驚いてしまいました。生徒の能力をもっと信用しても良いのではないでしょうか。だいたい、「英語力が低いから易しい教科書」では、いつまでたっても学力などつきません。苦手であれば、どうやってそこから英語力をつけていくかというグランドデザインがない教科書では、生徒も教師も不幸だろうに。

 ESSは、英検まで2週間になったので、完全に英検モード。英検対策(この○○対策という言い方は好きじゃないんだけど)の勉強に来ている生徒もいるので、放課後は3級→準2級→2級という順番で、勉強をしていきます。
 時間の都合もあるので、リスニングと並べかえ問題のみ。3級の並べ替えは、準2級以上受験者には、日本語と選択肢を見せずに行わせると、なかなか難しいですね。準2級受験者は、3年生の「1番手」ではなく、「2番手」の生徒が数名参加。これも、おもしろい特徴だね。
 ESSは、2年次に2級を合格したFさん以外の5名がトライします。過去問をさせていると、4題は解けるようになってきたし、少し光が見えてきたかな。リスニングもようやくコツが分かってきたみたいだしな。英語の音声を聞き取る能力というのであれば、結構な力はあるのですが、対話文やパッセージを聞いて、それを理解し、Qで問われている解答を、4つの選択肢から選びます。メモの取り方、聞き取り方、そして時間の使い方など、いろいろな「アドバイス」をしてきましたけど、ようやく生徒にスッと入る援助ができたようです。

 勉強が出来る/出来ない、という2つの物差しで学力を測っていくことは、学力をアップさせるための生徒理解の前提としてどれだけ意味があるのかなぁ、と思います。確かに、飲み込み(頭の回転)が早い/遅いという軸もあるかもしれませんが、それ以上に学習スキルがある/ない、という軸が大切なのではないかなぁ。

 「音読しろ」というだけでなく、どのように音読するかというスキル。リスニングしろというだけでなく、どのように聞き取らせるかというスキル。それが、教師の視点からこっちにこいというのではなく、目の前にいる生徒の視点を「こっち」に向かせて、「こっち」にくるようにすることが、スキルを教えることではないかな。
 例えば、助動詞のcanの使い方が分からなかったらどうでしょう。学習スキルのない生徒は、参考書をひくときに1ページ目から見ていきます。一方、スキルのある生徒は目次を見たり、索引で調べたりします。1ページ目から見ていけば、結局どこにあるか分からず、やーめた、となるのは火を見るよりも明らかです。

 両者の違いはどこにあるのか、といえば、スキルがあるか/ないかではないでしょうか。

 今週から授業も本格再開。空元気でも、気合いを入れてhappy01

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