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2008/05/30

更新ままならず

 いろいろとあり、更新ままならず。こういうときに、疲れたぁと思わせるような出来事が起こるのはどうしてだろうか?

 間もなく行われる3者面談のための資料作りをしています。今年は、パワポも覚えたことだし、使ってみようかなっということで、情報部の先生に相談すると、快くプロジェクターを貸していただけることになりました。相変わらずの、「ワープロ機能のみパワポ」ですけど、なかなか活用できそうです。

 本日は、卒業生のN君が来校予定。来年度の教育実習の関係で来るようです。「早いものだなぁ」と感じることは、裏を返せば、「自分も年をとっている」ことです。

 20代というアイデンティティも固まっていないときから(固まっている人も少なくないかもしれないけど、私は固まっていませんでした)、世代性(後進を育てる)の仕事を引き受けているところが、教員の難しさなのでしょうか。その難しさの渦に飲み込まれてしまうと、悲劇になってしまいます。だからこそ、人間に対して(権力に対してではない)謙虚さが必要なんだけど、その謙虚さがありすぎると、周囲に流されてしまう。周囲に流されないように自分を大切にしようと良い、大切にしすぎると、謙虚でなくなってしまう(苦笑)
 相手に満点を求めるときに、自分の顔を鏡で見てみるといい。若い人に何かを求めるときに、自分の若いときのことを思い出してみるといい。もちろん、美しい顔の人もいるだろうし、若いときから情熱と目標とに溢れていた人もいるかもしれない。イエス・キリストや山内一豊の妻のような人もいるかもしれない。でも、みーんなそうなれるなら、世の中、もっと良くなっているだろうに。「筋だ、筋だ」と押し通して、それで解決するなら、世の中、もっと単純だろうし。
 人間は、もっとカオスの中で生きていて、そこでもがいている生き物でしょう。決して、筋論やべき論を押しつけられても、そこには何も生まれない。せいぜい、反発・反感だけか? だからこそ、教育という営みは辛いものだし、キツイものだし、そして楽しい。この楽しさを共有できる人と、beerearをしたいものですねぇ。

2008/05/29

傷つけていませんか?

 発達障害の話しがあちらこちらで。職員室、しかも信頼できる同僚に、具体的にアスペルガーの話しを。アスペルガーではないかと見立てをすることで、その人との付き合い方を自分の中でコントロールできたり、相手の行動が理解できたりするものです。話しをしていた同僚から、「ムッとするようなちょっとした言動も、理解できるようになった」といわれたことは、嬉しいことですね。
 こういうときに、心理系のNPOの研修会で、「見立てをすること自体が目的ではなく、その上でどのような援助をするかが大切だ」というSCの話しが思い出されます。ある程度のスキルを積んできたときに、「この人は、○○かな」という見立てをして、「やっぱりなぁ」と見立て自体に安心するケースがままあります。(私にもありましたsweat01) でも、自分なりに状況を理解した上で、「では、どうするの?」という問いかけが大切なのですね。
 これは、英語教育にも当てはまります。じゃぁ、どーするの?という問いかけが常に自分を追いかけてくる、かな。

 この頃、自分が教師になったときの行動を思い出すこと、思い出というのではなくて、ずいぶんと生徒や保護者を傷つけてきたなぁと反省することしきりです。しかも、自分では理解あるふりをしていたんだけど、実は理解などしておらず、傷つけてきた言葉をたくさん投げかけてきた気がします。

 不登校の生徒の保護者に対して、

  • 彼(彼女)が、安心して学校に来られるように準備はしています。学校にお子さまが来られるように、お話下さい。

これが、かなりキツイひと言だったのですね。今にして思えば、こういうことをいったあとに、学校に来た生徒は少ないし、来られたとしても、明るさはありませんでした。今はそれがどうしてだったか、よーく分かります。どうしてかということは、また次回にでも。

2008/05/25

第1回オフ会報告

中間考査最終日。

 放課後にESSの生徒を集めて、今後の予定の説明。英検まであと、3週間だから、過去問中心に行わないといけないな。また、ESS以外で、準2級にチャレンジする生徒が約10名。メンバーを見ると、成績上位というよりも、上位~中位の生徒が中心かな。この生徒も集めて、準2級の過去問題も行わないと。進路前最後の検定なので、みんな真剣です。あと、県大会に出場する生徒もいるので、放課後の時間を上手に使わないとな。

 採点をしていると、某部活の生徒が10名ほど来室。私のいる部屋は、夏は校内でいちばん暑く、冬はいちばん寒いという環境なので、なぜか1人部屋です。そのせいか、生徒にとっては敷居が低い部屋の1つのようです。
 彼らの来室の目的は、もちろん進路関係。クラスで使用した、ベネッセから頂いた資料をもとに、分かる範囲で説明します。大学の具体的な名前が出ると、すぐにネットで検索して、過去のデータを調べました。
 評定を見て、「この評定なら、○○大学の推薦入試を受験できるぞ」というだけではなく、その生徒の性格や学習状況を考えながら、大学は考えていきたいものです。これは専門学校にもいえると思うのですが、ハード面ではイマイチでも、先生方との関係が親密になる小規模校が良いのか、ハード面が優れている大規模校が良いのか、ということも学校選びの大きなポイントだと私は思っています。
 なぜか英語を勉強したいという生徒もいるので、その相談にも。学費を見ながら、大学を考えなければなりませんので、データ面は入試の倍率だけでなく、学費もチェックしながらです。

昨日の土曜日。

 午前中はESS。リハビリも兼ねて、『速読英単語』(赤)をまず30分間ほど、オーバーラッピングをさせてから、準2級のリスニングと語法問題。No.1-10は、「2級に合格するだろうな」という生徒は2人とも9題正解。微妙だなぁと思う生徒は7-8題。
 生徒が苦手なのは、No.11-30。リスニング能力はずいぶんと上がってきているのですけど、選択肢を見ながらリスニングをすることが苦手なので、生徒も私も困っていますsweat01 いろいろと試してみたのですが、ピッタリすることがないなぁ。うーん。
 本日は、「問題文が流れているときは目を閉じて、どのような話しなのか集中。Questionに移るときに、目を開けて、選択肢から1つ選ぶ」という方法でやってみました。準2級の選択肢は短かったこともあるのかもしれませんが、これは結構、しっくりとはまったようです。その後、語法の問題に移り、こちらは順調に出来ていることが分かり、一安心。

 夕方からは、表参道のとあるレストランでオフ会。遠くから皆さまお越しになりました。広島から柳瀬陽介先生、神奈川のLucyさん、埼玉の anfieldroadさん、東京のO先生、mikamamaさん、広島のT先生。anfieldroadさんとmikamamaさんとはお目にかかったことはあったのですが、他の方とは初めてのご対面!柳瀬先生とT先生との共通のお知り合いもおられるようだったし、O先生は、現在の勤務校と前任校との「高低差」に全員が驚きました。Lucyさんの名前の由来や、mikamamaさんからは東京都の様子、anfieldroadさんからは中学校のお話を伺うなど、実際にお目にかかってお話しすると良いですね。あ、そうそう、全○○の話題も出ましたが、表では内緒で(笑)
 途中、tmrowingさんからも電話をいただき、電話のバトン。お気遣い下さってありがとうございましたm(__)m 国体終了後に、山口に遊びに行きたいなと思っています。その頃になれば、進路も一段落ついているでしょうし、気持ちよく伺えそうです。

 柳瀬先生とanfieldroadさんで2次会へ。その途中で、「中学生版英単語ピーナッツ」の話しをanfieldroadさんに伺ってみると、「いいと思いますよ」という勇気づけられるご意見をいただきました。時間を見つけて、少しずつ、作ってみようかな。それ以外に、以前にファイルをアップロードした、「学校や個人での使用はご自由にどうぞ」という教材も続きを作ろうという気持ちが出てきたので、徐々にアップしていこうかなという気持ちになりました。これについては、また後日にでも。

 多くの人に支えられているのだなということを、すてきな形で再確認した1日でした。一段落したら、千葉県でも小さくてもいいから、学習会が持てればいいなと思っています

2008/05/23

担任業一直線

 昨晩、同じタイトルで記事を書いたのですが、急にフリーズして、そのままアウトsweat02 書き直す気力もないので、簡略版です。火の狐さんが原因なのか、無線LANが原因なのか。どっちなんだろ?

◎企業訪問
 木曜日は、同僚と企業訪問。午後から、2社に伺いました。今年度の採用の状況についてだけでなく、卒業生の様子や作っている商品の説明までしていただき、ちょっと得をした気分になりました。工場も見学させてもらえたしね。
 男子生徒は、卒業して働き始めると、あの幼さが消えていくのが不思議ですねぇ。

◎生徒(就職希望者数人)との話しⅠ
 先日の内田ブログをもとに、企業からというよりも、集団から大切にされる(「求められる」ではないことに注意)ことについて。良いときには誰でもその流れに乗れるけど、雰囲気が悪くなったときに、全体を見通せる力と、その中で何が出来るかについて話しをしました。
 クラスTシャツを巡って「乱」が起きた時に、その危機を救ってくれた複数の生徒のことが、思い出されたみたいだなぁ。1人1人が別々の個性を持っているのだから、別々の方法で集団を救えることが出来るんだから、あの時の状況がまた起きたとしたら、君たちには何が出来る?という問いかけ。

◎生徒(就職希望者数人)との話しⅡ
 高校生と社会人との違いについて。「高校生はお金を払って勉強を行い、社会人はお金をもらって仕事をする」という教科書的なことを伝えてから、その違いについてコミュニケーションという角度で考えてみる。
 高校生の時には、気の合う人だけで過ごすことが出来ます。その気になれば、1年間、そのグループの中だけで過ごすことだって出来る。でも、働くとそうもいかない。自分のグループを広げるか、グループ外の人とのチャンネルを持つ必要が出てくる。 実践的なコミュニケーション能力だよねぇなんて茶化しながら、どーしても合わない人とのコミュニケーションを取らざるえないときの魔法の言葉を教える。「仕事だから、、ね」

◎生徒(就職希望者数人)との話しⅢ
 働くということ。責任と社会貢献という切り口で、働くということについて。

◎謝罪
 お世話になっている理容室へ謝罪。ある生徒が、ここのマスターにお世話になったのに、後足で砂を掛けるようなことをしてしまいましたsweat01 マスターはお人柄で、「いいよ、きにしないで。あの生徒さんにも気にするなと伝えてよ」と仰ってくれたのですが、生徒に責任を教えるために連絡をさせますので、その時に直接、その言葉を伝えて下さい、とお願いしました。それを快諾してくれたマスターに感謝。彼のおかげで、自分は今までどれほど救われたんだろうか。
 今週に東京ビッグサイトで行われた"Beauty World"の話しを伺いながら、「教師も職人だよね。職人は自分の仕事に満足するとダメになる。だから、私も毎年、このイベントには参加するんだけど、(理容師をしている)息子は興味ないみたいで行かないんだよね」と残念そうな表情。ちなみにマスターは、21歳の時にあるコンクールで優勝したほどの腕の持ち主です。

その他にも、いろいろとありましたが、いつものように書けないことが多いので、こんなところで。

 本日は、中間考査最終日。Readingの試験がある日です。英検受験者が20名を超えているので、試験の13日までは忙しそうだな。それと、明日のオフ会には8名の方が来られることになり、楽しみにしています。

2008/05/18

モチベーションとは合わせ技⑤

 授業のことに入る前に、ショッキングな記事があったので、まずはそれから。

 これ、すごい数字ですね。ここで、それについて論じるほどの知識がありませんが、今の少年にとって居場所がないのではないか、と感じることがあります。居場所とは、与えられるものではなく、見つけるものです。与えられすぎている子どもは、不幸ではないかなぁと私は思いますが、いかがですかね。
 先日、近所を歩いていると、小学生の低学年とおぼしき数人が、公園で、一緒にいるのに、それぞれゲームをしています。少し、怖いなぁと感じました。
 居場所がないといえば、先日に紹介した「週間東洋経済」の中で、森信茂樹氏(中央大学法科大学院教授、元旧大蔵省主税局総務課長)は、

  • タックスヘイブンである香港の居住者になっている日本人の金持ちは結構いる

といっているので、日本の富裕層は日本に居場所がないのだろうか? 企業はどうなっているんだろうか? 愛国者である右翼の方は、居場所がなくて、香港にお住まいになり、日本に税金を納めていないお金持ちの方々や企業を、どう考えているのかなぁ。これは、「自分さえよければいい」「少しでも経済的な利益を」という考え方の延長線上にあるのかな。それとも、愛国者ではあるが、富裕層ではない私の僻みなのだろうか?(苦笑) 

 昨日は、anfieldroadさんが事務局をされているSETC&ASTEKにご招待されて、春日部まで。このような、「草の根学習会」があることはいいですね。とにかく、皆さんパワフル。途中で質問が多くあり、自分にとっても気づきの多い2時間を過ごしました。ホントは授業をビデオにとって発表したかったのですが、準備できずに断念。授業の流れを、生徒に配布するプリントを見せながら、紹介するのみでした。文英堂から拙著のRoad34を10部ほどいただけたので、それを使って、自分なりの考え方の説明を。
 例えば、現在完了は「~という現在の状況を持っている」と考えさせることで、用法を意識させずに導入が出来るとか、助動詞は動詞の意味を広げるという役割なので、助動詞+動詞をアンダーバーでひとまとまりにするとか、などなど。中学校の先生にどのように受け止めていただけるか不安だったのですが、好評なので、ちょっとだけ自画自賛(笑) 「これ、中学校で使えますよ」とのうれしい言葉もいただけました。

 質問や感想にもあったのですが、結局は授業は普段の生徒とのつながりの中にあります。日頃、どのような付き合いを生徒としているか、どのような付き合いを保護者としているのか、どのような援助をしているのかなどの、広い意味での教育相談と、授業の中で生徒をどのように巻き込んでいったり、援助したりするかは、同じ土俵の中にあります。分類をすれば、「授業は情熱的だが、生徒との付き合いは情熱がない」、「授業には情熱がないが、生徒との付き合いは情熱がある」というカテゴリーも可能なのでしょうが、実際にはみたことはありません。あるのかもしれませんが、レアケースなのでしょう。

 青臭い言い方になるかもしれませんが、どのように学力をつけようかと思えば、授業をしていけば反省が生まれ、授業の進め方の方策と、自分にたりない知識技能をつけていこうと考えます。その繰り返しの中で、自分なりの授業が成立してきます。それは、他の人ではなく、自分自身のオリジナルなものです。(だから、他の人のアイディアを使おうと思っても、そのまま使うのが難しいのでは?)
 作物でさえ、1年単位でしか実践が出来ないのに、学校は3年単位の実践となります。36年間、ずっと担任を持ち続けても、12回の実践しかできないのです。普通で考えれば、10回程度かな。だから、他者の気づきを知ることで、自分の授業が洗練できるので、他者の授業実践の宝庫であるネットは便利だなぁ。

 私の授業の基本はグループ学習です。これは、英語に対する心的バリアを低めることが目的ですので、グループ分けは完全自由。好きなもの同士、自分たちでグループを作らせます。(ただし4人が原則)
 得意な生徒がグループに1名いるように、なんていう配慮は全くしません。いてもいいし、いなくても、あまり関係ないように思えます。
 リスニングでトピックを考えさせ、内容に対するQ&Aを行って、本文に入ります。(平均して、リスニングの回数は5回程度) 
 本文の解釈では、名詞句を□でくくらせたり、「前置詞句」を(     )でくくらせたり、主語にSをつけ、動詞にVをつけるなど、各文によって課題を変えます。もちろん、itやthisが指しているものを考えさせることもします。
 作業をしているときに、各グループを見て回り、正解している生徒に「その通り。他のメンバーの答え合わせをしてね」といえば、その生徒がその問題で「リーダー」になります。10グループあれば、10人のリーダーを作れます。もし、誰も分かっていないグループがいたら、そこではこちらが説明をします。
 全て終えてから、もう一度リスニング。そして、一斉音読に個別読み、心の中でオーバーラッピングに、対面リピートという流れです。音読も分からない発音はグループ内で聞く生徒が多いし、対面リピートでは「お前の発音わからねーよsign03」という仲間内に突っ込みもあります(笑) 
 生徒の作業が多いので、寝る生徒はまずいません。  

 ともかく、英語のリメディアルが必要な生徒が、上手にその流れに乗ってくれると、いくつも良いことがあります。思いつくままに書いてみると、、、

  1. 生徒が達成感を経験できる
  2. 生徒の自己尊重意識が高まる
  3. 生徒から信頼されるようになる
  4. 生徒指導で生徒とのトラブルが極端に減ってくる
  5. 生徒の進路意識が変わる
  6. 保護者とのトラブルが極端になくなる
  7. 生徒も教師も、授業が楽しくなる

ということです。

2008/05/13

モチベーションとはいうものの(番外編)

 余裕がないよー、と泣きたい気分。土曜日は日帰りで、名古屋の某大学へ学会へ。女子大だけあって、きれいですね。名古屋の女子大はSSKがあるんですよ、と事務局の先生に伺いました。
 会議時代は、うっかり、時間を間違えて、結局は出席できず、何のための名古屋にいったのだろうか、俺は?(苦笑)

 新学年が始まり1ヶ月が過ぎましたが、初めて教える生徒も多数いるので、1学期の中間考査まではノートの取り方指導。毎回、プリントを配布して、リスニングをして、解釈をして、練習問題を行い、本文を筆写します。(筆写はほとんどの場合、宿題となります) 配布するプリントの中に、本文を大きなフォントで書いておき、そこに生徒がノートを取り、提出することになります。
 今はそのノートをしっかりと取れているか、グループ学習を行えているかは、この提出プリントで判断しているので、出来ていないようであれば、朱書きで直したり、コメントしたりして、返却。手をつけていなかったプリントのチェックがようやく終わり、あぁ、生徒に戻して、ちょっとだけ一段落。あぁ、ホッとした。

 今回は授業のことを書こうと思っていたのですが、「ささやかな思考の足跡」で『週刊 東洋経済』が「子どもの格差」という特集をしているというので、さっそく購入しました。

 非常に読み応えがあり、中学・高校の先生は「分かる、分かる」と思えるのではないでしょうか。保護者の経済力により、生徒の進路が決められていく現状をどうすれば解決することが出来るのだろうか。道路のための財源は、どんなに世論が反対しようと、再議決だろうが、なんだろうが、ありとあらゆる手段を使って、作り上げていくのに、次世代のこの国を作り上げていく若者が、自分の保護者の経済力がないというだけで、進路の幅が(時には)なくなってしまうのです。
 こういうと、「昔は~」という人が必ずいますけど、時代が違います。国立大学ですら、初年度納入金は約80万円。「昔病」の人は、この金額をどのように考えるでしょうか。しかも、入学金と受験料を合わせれば、約30万円です。保護者の経済力がなくて、どうやってこの30万円という金額を出せるというのでしょうか。

 さて、そんなニュースの中、塾という産業を学校に入れてくるというニュースが出てきていますね。tmrowingさんが紹介していたリンク先を見ると、SAPIXが営業をかけているみたいだね。会社は営利が大きな目的なのだから、無償の愛で、面倒をみてくれるなんてありえないでしょう。もし、そんなことしようものなら、株主から背任に問われないかい?(ちなみに、SAPIXは株式会社ジーニアスエデュケーション)
 その上、今度は家庭教師までつけるという。すごいね、至れり尽くせりだ。経済力のある家庭には、最高の学校だよね。市価よりもずいぶんと安い金額で、天下の塾に面倒をみてもらえるなんて、うれしい限りじゃないですか。経済力がない家庭の生徒に羨ましがられようと、これをステップにビジネスチャンスを広げていこうと虎視眈々と誰かが見ていようと、そんなの関係ないのでしょう。これも、教育的新自由主義を、国民は是と考えるのか、非と考えるのか。私の立場は、もちろん非です。この学校の試みを、あの「ニュース23」までもが好意的に報道していることに私はショックを受けました。(少なくとも、私はそう受け止めました)

 tmさんがブログで何度も仰っているように、この学校の授業はどういう授業をしているの? そして、放課後や夏期休業中の補習はないの? 教員がやれば、無料ですよ、無料! 保護者の経済力の格差に関係なく、講習が受けられるんですよ! それをやっていないのだろうか。
 やっているのなら、報道されない理由がどこかにあるの。やっていないなら、どうしてやらないのだろうか。それじゃ、誰かさんの自己顕示欲が満たされないから??

 経済的格差が子どもの学力格差につながることに対して、教員なら抵抗できるのではないでしょうか。授業は、経済的な差に関係なく、誰しもが平等に受けられます。放課後の補習だって、行うことも出来ます。

 その上で、学力が生徒がついたら、経済的な負担を考えることなく、上級学校に進学できるような手段を政府は考えられないものだろうか。中学から有名私立に通っている自分たちの子弟さえよければいいのだとでもいうのか。教育力が下がれば、世間が大騒ぎをするPISAの標準偏差は大きくなり、平均点は下がるでしょう。

 格差社会のシステムを維持するために、学校はあるのではない。教育の目的とは、「人格の完成を目指し、平和で民主的な国家及び社会の形成者として必要な資質を備えた心身ともに健康な国民の育成」(教育基本法1条)することでしょう。
 この目的さえも、保護者の経済力によって左右されるというのはあまりにも悲しすぎる。管子にもあるように、教育は百年の計です。裏を返せば、数年はごまかしがきくということかもしれないけど…(苦笑)
 国家百年の計の基礎固めは、やはり授業。授業といっても、授業の50分だけではなく、それを生徒が受け入れていくための広い意味での準備も含めての授業です。そう自分に言い聞かせて、授業の準備をしていきます。。。

相変わらずまとまりませんなぁ、この話題になるとsweat01

2008/05/09

代理授業

 モチベーションのお話は一休み。

 本日は午後から進路関係の出張で、新宿へ。国士舘大学の入試説明会に参加。それにしても、すごいホテルでするのね。
 ガイダンスを伺ってから、個別相談会で必要なお話をして、すぐに出ました。いろいろと美味しそうな食べ物や飲み物があったんだけど、どうもこういうときにはいただく気がしません。知り合いもいないしねぇ(苦笑)

 昨日は、非常勤講師のS先生に頼まれて、2年生の代理授業をすることになりました。以前にアップした「使用フリー教材」をバージョンアップさせたものを使い、名詞句と前置詞句(この言い方、勘弁して下さいね)の部分の学習です。校内で会ったことはあるけど、実際に話したことのない生徒ばかりなので、ワクワクもするけど、ドキドキもします。テンションを上げていかないといけないね、こういう時には。

 最初2ページはS先生がすでになさっていたので、「冠詞+形容詞+名詞」(3ページ目)から始めました。プリントを配布してから、「好きな人同士になりなさい~」というと、生徒がバラバラと席を立ちます。この時に、受けを狙う生徒と1人になっている生徒に注意をします。女子のグループに入ろうと受けを取る男子を、「いじるならこの生徒」と決めて、1人になってしまう生徒は、フォローが必要になります。「分からなければ、グループで相談しなさい」と指示。

 その後、そのプリントを行います。教室を回りながら、できていないグループにはヒントを与え、必ず正解するようにします。また、1人になっている生徒は、周囲から話すかと期待したのですが、ずっと一人きりなので、S先生にパートナーをお願いしました。
 そして、答え合わせ。答え合わせといっても、どのグループも出来ているので、ほぼ全員が全ての問題に○をつけます。(実は、これが入り口の狙いなんです。出来れば、人間は面白いですから) 答え合わせで、正解をしている生徒が歓声を上げるので、その歓声をしっかりと受け止めました、生徒が「いぇぃ」といったら、私も「へぇぃ」のように(笑) 
 5問ほどそのやりとりがあったので、6題目には「その歓声、気に入った。最後までやってくれよ」というと、次の問題からなぜかフェイドアウト(笑) 相手の土俵にたつけれど、自分のペースに持ってくるちょっとした技術です。
 
 答え合わせにつづき、私の後に続けて、英文の音読。

 この組み合わせを、5ページ行います。(どんなプリントを使ったかは、こちらを参照して下さい。ただし、スペルミスや作問上のミスもありますので、あくまでも参考程度に。先ほどにも書いたように、今回使用したプリントは、これをバージョンアップしたものです)

 そして、最後に教科書に出てくる英文を使って、□(名詞句)と(   )(前置詞句)との演習です。1文だけを生徒に配布して、それを□と(   )でくくらせます。例えば、、、

  • My hobby is watching professional football on TV.(短単227より)

という文を提示して、□ V(is) □ (    ) というヒントを与えて、自分たちで完成させます。今度はノーヒントですが、正解は渡したプリントの裏に書いておきます。「解いたら裏を見なさい」といって、ゆるやかな「最終問題」とします。

 全て完成して、代理授業も終了! 終わってから、「○○先輩は先生のクラスですか?」とか、「△△は、俺のお姉ちゃんなんだよ」などと生徒から話しかけられ、教室を後にしました。

 終了後、S先生からは、いくつか質問があったので、それに1つ1つ答えました。お話ししたことは、「教えすぎずに、やらせること」ということです。教えても、身に付かないんですよね、絶対に。自分たちで、「うまくいかないぞ」と思いつつ、友人と協力しあうことで、取り組むようにさせ、そのフォローを教員サイドが行います。そして、取り組んだ結果、「分かった」と思えるような手筈を立てること。これが大切だと思うんですよ~、とS先生にエラソーにお話をしました。

 「簡単そうに見えるけど、実際にやってみると難しそうですね」というS先生からのお褒めのひと言がうれしいですね。寿司職人を見ていると簡単に握れるように見えるけど、でも実際にやってみると握れないですよね。そうそう、マジシャンも同じ。
 「雑談が気になりませんでしたか?」と聞かれたので、「全然、気になりません。だって、お話ししながらも、みんなプリントに取り組んでいて、しかもかなりのスピードで解いていたじゃないですか♪」と答えました。とかく、苦手な生徒にとっては、英語の授業に対する心理的バリアが大きいので、それを取り除くように授業に取り組むといいですよ、とまたエラソーにご意見を申し上げました。

 担当している学年が、2年生の時、3学期は私はほとんど教えませんでした。課題を与えて、グループで解かせるだけです。授業の間は、教室内を巡回して、止まっているグループにヒントを与えたり、出来ている生徒がいたら「他のメンバーにこの文を説明してあげてくれ」とお願いしたりするだけでした。でも、それで学力が伸びました。

 こじ開けるようにしても、眠れる森の美女を守る茨は開きません。その時が来たら、茨は自然と、自分からほどけます。生徒の心の茨を上手にほどけるような授業をしたいものだなぁと思っています。
 教育相談と英語教育、ちょっとした共通点はこんなところにもあります。

 本日は名人戦第3局。羽生善治挑戦者がまさかの大逆転で2勝1敗に。いい気分で、焼酎が飲めます。

2008/05/06

モチベーションとは合わせ技④

前回の続きです。

3.生徒が医療的な援助が必要になるときの付き合い
 この頃、このケースが増えてきています。うーん、いや、自分が気づくケースが増えているのかな。
 医療的な援助が必要だと思われるケースとは、うつ病や統合失調症などの時のことです。うつ病や統合失調症だと思われるときには、医療にかかる必要があります。特に、近年増えてきているといわれているうつ病には注意をしています。遅刻が多くなったり、授業中にウトウトとしていたり、話しをしていてもダイレクトに言葉が入っていかないというもどかしさを感じたりすると、うつ病を疑ってみます。詳しくは「生徒の鬱に注意する」をどうぞ。
 発達障害(特にアスペルガー症候群)だと思われ、クラスの友人とトラブルになったり、家庭でトラブルが起きて、保護者が困っている場合にも医療機関を紹介しています。その時、敷居が低いのは、保健所でしょうか。

 どちらの時にも、最初に受診したり、保護者が行くときには、私も同席するようにしています。特に気になるときには、授業や部活動での様子の情報を集めて、行きます。家庭での様子だけではなく、学校での様子もドクターにとっては見立てをする上で、大いに役に立つようです。その上で、学校で注意した方がいいことをドクターに伺っておいた方がいいでしょう。
 また、保護者との面談も大切にします。ここでも、聞くことが大切。ホントに、聞くことは大切なことなんですよね。
 自分が保護者だったら、「それは、学校では手に負えないので、心療内科に行って下さい」と担任からいわれたら、辛くないですか? そんなときに、少しでも知識(謙虚な知識かな)があると、保護者も楽になります。保護者の安定は、生徒の安定につながりますから、クラスの落ち着きにもプラスになりますよscissors

 専門的な知識がない、といわずに、周囲の勉強会や、詳しい同僚に聞きながら、進めることもいいかな。勉強会や本から学ぶことも多いけど、ケースを経験するのがいちばんの生きた知識になります。

 BPD(境界性パーソナリティ障害)のように本来は医療にかかって欲しいんだけど、医療と繋がってもらえないケースもある時には厳しいものですけど。

2008/05/05

モチベーションとは合わせ技③

 GWももうすぐ終わりですね。今日は、ESSを休みにして、久しぶりに家の用事と、何にもしないという”タイデー”(怠惰に過ごす日)。
 ESSでは、2級受験者に対して、準2級のリスニングの試験を1題ずつ問題の部分だけ聞かせ、どのようなトピックなのかを15秒で書かせました。そして、準2級の長文問題も、1パラグラフ1~2行で要約させました。英語が読めるようになってきた2名の生徒が、少し出来るようになってきたときにある妙な不安感を持つようになってしまい、長文が読めなくなってきてしまったので、そのための練習です。

 今日はモチベーションでも、教育心理についてです。「上手に生徒と付き合う」といっても、具体的にはどうするかに、迷ってしまうこともしばしばです。特に、小中の先生に比べて、高校の先生は、よく言いえば「生徒を大人として考えた付き合い方」、悪い言い方をすれば「冷たい付き合い方」をしています。確かに、高校生にもなるとそれなりの風格は出てきますけど、やはりまだ高校生です。人間関係を上手に作るアプローチは教師側がイニシアチブを取った方がいいと思います。

 上手に生徒と付き合うというのを、私は3つに分けています。

  1. 休み時間や放課後などの付き合い
  2. 生徒が相談するなど、援助が必要になるときの付き合い
  3. 生徒が医療的な援助が必要になるときの付き合い

1.休み時間や放課後などの付き合い
 休み時間や放課後では、できるだけ生徒を名前で呼んでいます。以前にブログでも書きましたけど、生徒に対して「おはよう」というだけでなく、「○○君(さん)、おはよう」とか、「○○さん(君)、調子はどうだい」と”名前+挨拶”を心がけています。
 言い方も考えます。例えば、男子トイレに何人もの生徒がいるときには、「もうすぐ授業だから、早く出なさい!」というのではなく、「もうすうぐ授業だから、楽屋から出て、教室という舞台に行くぞ~」というだけで、生徒も反発もせずに、トイレから出てきます。言い方1つで、気持ちが変わるのは、大人だって子どもだって、同じことです。あと、男子には、スキンシップもしますし、じゃれ合うようなこともします(笑)
 女子生徒には、髪型を変えたのかなぁと思ったら、必ず聞きます。「変えてから1週間以上立ってますよ!(笑)」なんて言われることもありますが、必ず聞きます。「いい笑顔だねぇ、ウチの倫太郎の嫁になって欲しい」なんていうと、「倫太郎クンっていくつ?」と聞かれるので、「今年で6歳(笑)」というと、「年の差がありすぎて、だめじゃーん(笑)」なんていうやりとりもあります。
 その他、できるだけ目立たない生徒に声を掛けるようにします。清掃の時間が大切なんですよね、話しかけるのは。「丁寧に箒を掃いていくれるねぇ」とか、「力持ちだねぇ」、「気が利くねぇ」など、気づいたことはすぐに伝えます。
 有名な学者の言説を求めるまでもなく、誰しもが自分がそこにいることを認められたいし、自分の価値を認めて欲しいものです。だから、生徒を名前で呼んだり(あなたが誰かを私は知っていますよ、というサイン)、生徒の行動に声を掛けます(あなたの行動の価値を自分は認めています、というサイン)。
 どうしても、マイナス面が目立つ場合には、これもブログで何度も書いてきたように、「ホントは、気が利くのにね」「ホントは、挨拶で声を出したいと思っているんだよね」と、「ホントは…」攻撃です(笑)。ただ、「ホントは~」に続く~の部分は、生徒が日頃からそうしたいと思っていることを入れることが大切。気が遣うことに興味のない生徒に、「ホントは気が利くのにね」といっても、はぁ?って言われてお終いですからsweat01

2.生徒が相談するなど、援助が必要になるときの付き合い
 生徒がこちらに相談に来るときには、話を聞いてもらいたいだけのと来もあれば、実際に答えを求めてきていたり、やってくる理由が大きく違います。医療的な援助が必要なときのケースは次にまわすことにして、そうではないときには、私がどうしているかを書いてみます。
 話を聞いてもらいたいだけの時には、話を聞くだけです。相づちをうったり、相手の言葉を繰り返したり、とにかく聞きます。家庭や生徒同士の人間関係でどうしていいのか分からないときには、その人間関係を紙に書かせ、整理していきます。整理できると、それだけで解決できてしまうこともよくあります。中には、その紙を丁寧に持って帰る生徒も多くいます。自分の中で整理できていないと、誰しも不安に思いますよね。
 話しをした後、「どうすればいいと思いますか?」と聞かれることもよくあります。特に、進路関係の時にはよく出てきます。こういうときには、「あなたは、どうしたいの?」と聞くと、8割以上の生徒が、「私は○○したいと思っているんだけど、親は××の方がいいというんだけど」のように、自分がしたいと思っていることを教えてくれます。その生徒がしたいと思っていることに、妥当性があるのか、可能であるのかを考え、最終的には彼ら自身が納得する選択を出来るような援助をするように心がけています。彼らの人生なのですから、やはり選択するのは自分でさせたくないですか? まだ高校生なんだから、という人もいるかもしれませんが、私はたとえ子どもであっても自分のことは自分のことで選択させるのが大切だ、という人間観を持っています。その選択が、現実的か、妥当的か、その生徒自身にとってプラスになるのかを判断するために、教育観が必要になってくるのではないかな。

 医療的な援助については、また次回にでも。

 なお、今回の記事は、全て私の思いこみです。思いこみであることを自覚して、思いこみの行動をすれば、少しはましになるかなぁとは考えていますけど…(笑)
 

2008/05/04

モチベーションとは合わせ技②

 英検ももうすぐなので、GWも毎日ESSとのお付き合い。先日、他の生徒から「ESSって、頭いいやつらが、やっているんだよね」といわれたので、「それは違う」と話しました。頭がいいのではなくて、努力した結果だよ、とそれにつけ加えました。
 勉強が出来る、出来ないとは別の次元での、「地頭の良さ」の差はあるとは思います。自分の子どもを見ていても、吸収力の差はあります。でも、生まれ持ったものをどれほど上手に使っていくか、実際に使ったかで、成績は変わります。成績が変わり、英語に対して「分かった感」を持つようになった生徒は、自己尊重意識が高まるんですよ。すばらしいことだと思いませんか?(って、押しつけか?;笑)

 もし進学校に転勤したとしたら、今のように放課後の英語スクールはやらないだろうな、という妙な自信があります(笑) じゃぁ何をやるのかはよく分かりませんが、とにかく、流れに乗った学力向上はやらないでしょうね。国公立大学○○名という、数値目標でinspireされることもないだろうし、逆に、「で、人生で何がしたいの?」という問いかけで、勉強から離れさせちゃうかもしれません。

 心理学を体系的に学んだのは、人がいかに生まれて、いかに死んでいくか、というエリクソンのライフサイクルでした。その中で学習という活動は大切な要素となります。学習をすることは、人が幸せに生き、自分は生まれてきて良かったと思い死ぬという、心理的な発達のための、基礎的な部分を形成します。
 はっきりとしたことは自分の中でもまとまってはいないけど、人生の意味を持つことが出来れば、人は幸せに近づくのでは? もちろん、その意味づけを持ちやすくするために、多少の金銭的な余裕も必要だろうし、そのためには今の日本では学歴も必要になることも少なくありません。サラリーマンとしての生涯賃金には、高卒と大卒との間には大きな格差がありますから。

 こう考えてみると、人にとって、幸せに生きることは数値では計れないのでは?

 生徒がしっかりと学習をして、自分なりの目標を持てる居場所があれば(クラスや部活動など)、生徒は充実した高校生活を送れるのではないでしょうか、どんな学校でも。もちろん、一部の学校のように、学習に特化したり、スポーツに特化したりする学校もあるようですけど、自分の子どもを通わせたくはないですね。
 理想論かもしれませんけど、大学へ合格者数は、学校生活(学校での授業)の延長線上にあるもので、ゴールではないのだろうし、同じラインの上に部活動もあるものでしょう。だから、最初からゴールを数値目標とすることに疑問を感じるのですが、やはり理想論過ぎますか?(^^;; 
 でも、生徒はどう感じているのでしょうか。学校のサイトなどでそんな目標を知った上で、勉強を熱心に教えている先生方を見て、目標のために教えてくれているのか、自分のために教えてくれているのか、疑問を感じないものでしょうか。志望動機で、「本校では国公立大学に50名以上合格が目標で、私は担任の先生が好きだからそれに協力したからです」なんて書かれたらどうします?(笑)

 授業でも、「生徒が音読しない」と嘆く人もいますけど、「音読しない」には、「音読できない」ケースも少なくないと私は思います。youngやsometimesさえ、読めない生徒が前任校にいました。もちろん、dとbとがごっちゃになっている生徒もさらにいました。そういう生徒に、最初から「音読をしろ」といっても、難しいでしょう。
 「『ポーズの時に、スラッシュを入れる』という指示を無視するんだよね」といっても、生徒はどこを読んでいるのか分からないのかもしれません。スラッシュを入れる技術だけでなく、もっと初歩の段階に課題があるのかもしれません。
 「あ、そうか!」と思い、指導を変えていく先生であり続けたいですね、私は。

 学校という同じ場所にいて、生徒と教師との間にギャップがあるのは、辛くないでしょうか。

 学習とは、偏差値アップそのものが目標でもなければ、定期テストで良い点数をとることが目標でもないでしょう。人生を豊かにしていくための学びという感覚はないものなのでしょうか。「生徒の人生を豊かにする」という哲学のある学校の生徒は幸せなのではないかなぁ。

 「ごくせん」や「ROOKIES」がどうして高視聴率をとっているのか、「ハリーポッター」がどうして大人気(となった)のか。「あれはドラマだよ」という切り捨てる前に、その理由を考えてみると、教師が本当に求められていることは、私たちが始めて教師になりたいと思ったときの気持ちであることなのかな。。。

2008/05/03

モチベーションとは合わせ技

 ようやくGWに突入。この時期に、たまっていた仕事を少し片づけないと、中間考査まで窮屈になってしまいます。

 モチベーションを意識してみると、なかなか「これだ!」という明快なものが私には見つかりません。「これがモチベーションの高め方だ」というマニュアルを考えても、Aさんには通じても、Bさんには逆効果だろうし、Cさんにはスルーされるだろう、というように個人により大きな差があるでしょう。また、D高校では全体的に効果的でも、E高校ではあまり効果が見られなかったり、というように高校によっても違います。だから、どうしてもモチベーションを語ると、「使えない一般論」になりがちだし、その上、高めさせる側(教員側)のパーソナリティもありますから、さらにその一般論は、「すぐにでも使いたい方法」から、「とうてい受け入れられない方法」まで、評価が分かれます。だから、あくまでも今日の記事も、私の思いこみです(笑)

 モチベーションとは、3つの教育活動を「3次元ベクトル」とし、勤務している学校の状況がそれに加わる、いわば4次元空間での教師の立ち位置により、変わってきます。

  • 教育観(教育に対する哲学)
  • 教育心理(人間観(生徒観)、教育相談など)
  • 教科教育(ここでは、多くの人にとって英語教育かな)
  • 勤務している学校の実態(学校の雰囲気、進学に対する意識など)

 上の3つのバランスに加えて、それを最後の要素で実践していくのですから、やはり一般化は難しいですよね。どっかの塾のように、マニュアル化で学力があがるとは私にはとうてい信じられないし、e-learningと呼ばれるものに対してあまり興味を覚えないのは、教育とは両者の人間性の中で育まれるものであり、複雑なものだからです。(マニュアル化やe-learningで学力が伸びる生徒がいるならば、+αの要素がどこかにあるからなのでしょう)

 モチベーションの高め方が求められるのは、学校だけではなく、社会の中でも同じです。規模を問わず民間企業から、公務員の世界まで、どこでもこれは難しいものでしょう。出来高払いといって、給与を成果に応じて高めようとしても、成果が数字に表れないところでは役に立たないか、マイナスになることだってありえます。その反証として、給与が上がらない中でも働く人は働くだろうし、どうも人間の気持ちは単純ではない、という結論になるのだか、ならないのだか分からない、結論で終わります(笑)。

 教育観とは、教育に対するその人の人間性のようなものでしょうか。ロボットではないのですから、マニュアルで出来るハズなどありません。これは教師固有のものではなく、指導者的立場の人は誰でも持っているものだし、指導されている人も他者からの「指導」を通じて自分なりの教育観を持つようになります。
 幅広い教育観を持つためには、幅広い経験(マジメなことから、アソビまで)を持つことは自明のことです。本を読んだり、社会活動をしたり、時には○○まで(笑)、全てがその人の教育観を作り上げていくのではないでしょうか。(これも、私の思いこみか、自己弁護か;笑) その人の経験そのものが、教育観に直結するものです。
 その人の生き方がそのものが、教材にもなります。林竹二やむのたけじ、本田靖春、遠藤周作などは私にとって大きな影響を与えました。中村哲さんの生き方は、妬ましさを感じるほどに引きつけられます。

 うーん、まとまりませんが、また後でつけ加えていきます。

(加筆)
 自分の人間観を育ててくれたものは他にも2つありました。1つは、河合隼雄の著作。特に、「日本人とアイデンティティ」は時間を忘れて読んだものです。「ゲド戦記」も氏の著作で紹介されていたので、読もうと思いましたし。そしてもう一つは、心理を勉強しようと思ったときにお世話になった教育カウンセリングです。カウンセラーをお願いした先生が力量のある先生で、いろいろなことを学びました。
 「死」を見つめるながら生活をする時間を、たまに持つようになってから、変わってきました。人間は何のために生きていくのか、そんなことを考えが、教育観とつながることもあります。
 その人の人間性は、一緒にbeerしていたり、話していたりして、雰囲気からにじみ出てきませんか。(聖人君主的なきれいすぎる生き方は苦手ですけどsweat01) 

 うーん、さらにまとまらなくなりました(苦笑)

2008/05/01

パワーランチ

3年生のこの時期は、、、
 部活動をしている生徒にとって忙しい時期。
 学力を向上させたいと思う(思い始めた)生徒にとっては、勉強したい時期。
 教員にとっては、進路意識を高めて、具体化させたい時期。

この3つは、放課後という時間の「取り合い」にもなります。

 そこで、パワーランチを開始しました。生徒1人1人と面談することも必要ですが、仲の良い友人と進路の話しを、昼食を食べながらしますrestaurant 来た生徒には、紅茶のサービスがあるという特典がありますcafe(って、大した特典じゃないけど;笑)

 昨日は運動部の男子4人がやってきて、進路の話しをいろいろと聞きました。表面的には何も動いていないように見える生徒も、思っている以上に内面が動いていることに、いつもながら驚かされます。ただ、自分の考えを具体的にまとめたり、具体化するためにどう行動すればいいかを知らなかったりするだけなのです。

 上手に出来ないから、何も考えていないようにしているだけだったんだ、こういう話を拒否するかのような態度をしていただけだったんだ、と妙に納得することさえあります。

 パワーランチですることは、最初に話題の提供を行い、後は生徒同士の会話を聞くことです。1に聞いて、2に聞いて、3,4がなくて、5に聞いて、というくらいに、聞きます。こちらが口を挟むのは、聞かれたときと、妙な方向に話題が進もうとしたときだけです。
 教員は話を聞くのが下手な人が多い、とはよく言われます。どうしても口を挟みたくなるときもあるけど、そこはぐっと我慢。こちらが突っ込みたかったところをほかの生徒が突っ込んでくれたり、結論としてその方向にいかなかったりと、最終的には良かったなぁと思う方向に進んでくれます。

 友人同士では、ほぼ間違いなく進路の話をしているから、こういう時にその人間関係を活用するのは有効なんですよね。

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