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2007/10/25

修学旅行モード移行

 中間テスト明けの授業。もちろん、答案返却。同じ教材を教えているのに、教材に対する見方が十人十色だなぁと改めて思う時期でもあります。答案返却では、ほぼ全員が合っている問題で、選択肢の解答の順番を間違えたために、その部分を×にするという初めての大ミス。気づいたのが答案返却時だったので、それを直したところ、ほぼ全員の点数が上がりました。「上がった~。先生、ありがとう!」となぜか感謝されることに、喜んでいいのか、恥じるべきなのか(苦笑)

 余った時間で、河合隼雄的「眠れる森の美女」論。こういう話をしっかりと聞いている生徒なのに、どーして中間考査のこの問題が解けないんだよ!!と心の中で思いながら、25分ほど独演会でした。「人生で『死』とはどのような意味を持つのか」、「運命とはどういうことなのか」、「その時が来れば、自然と道は開けてくる」という話をして、時間内でなんとか終了しました。

 「生きる力の育成」といったところで、「生きる力」とは何なのかという定義に始まり、それが教えられるのかという方法論でもめ、さらにはその定義されたものを教員が持っているのかという悲観論まであります。それよりも、具体的な何かを生徒に訴えられることが出来るかどうかの方が大切じゃないかなぁ。
 受け止め方はどうでもいい。共感でも、反発でも、誤解でも、なんでもいいから、心の中で具体的な受け止めをしてもらえるような抽象的事柄という、矛盾していることが大切なのではないかな。

 学力テストの結果が出てきて、これからどう動くでしょうか。始める前は、「自分たちの位置を知りたい」という気持ちと、その裏側に、「まぁ、平均よりは上位だろう」という気持ちを持っていた人たちの中で、「平均より下」と数字で表れた人はどう考えるのでしょうか。
 家庭の経済力、教育力に求めるのかな。恩師のW先生からいわれたことを自省の念も込めて書いてみます。

  • 学校で起きたことを教員は家庭のせいにする傾向がある。しかし、学校で起きたことは学校に原因があると思って対処することが、いちばんの解決策ではないでしょうか。

 日曜日から座間味だというのに、フィリピン付近に熱帯低気圧発生。うーん、北上しないでください、お願いしますm(__)m

2007/10/20

サポーターは大切だ

 本日は午前午後と来客。相方が小学校のバザーだったので、1人で対応しました。その間に、子どもたちをつれて小学校のバザーに行くと、土曜日だというのにもかかわらず、先生方がバザーに参加していました。挨拶をしてから、「土曜日なのに大変ですね」というと、「稼がないと、仕方ないですからね♪」という明るさに、子どもがここの小学校に通っていて幸せだと感じました。

 うれしかったことと、ハッとしたことを1つづつ。

 うれしかったことは、以前のブログでも書いた奨学金の話が進みそうだ、ということです。お願いしに伺った団体単体では奨学金が厳しいということでしたが、その上部団体で少し動きがあったようで、期待しています。経済的に厳しい家庭が多くなってきているという話は、彼らにとっては驚きのようでした。「高校生はアルバイトをして、そのお金で遊びまくっている」というイメージは、単なるイメージに過ぎず、多くの高校生はそうではないことを理解してもらえて、ホントに良かった。
 何となくのイメージが先入観になり、自分の中での「事実」となっていくことは、誰にとってもよろしいことではないものです。そういえば、昨晩ザッピングをしていたら、中身のないあの男がまた教育番組に出ていたなぁ。テレビは使いやすいのかもしれないけど、ああいうのが出ると、教員に対する「先入観」がまた悪化していくだろうな、と1人で立腹。教員の仕事は、外での仕事ではなく、学校にいること。その基本を疎かにしていた元教員が、「学校とは~」「教育とは~」というのは、笑止千万。教育を食い物にしているだけではないか? 

 ハッとしたことは、女の子の化粧。かなり厚い化粧をしていた女の子が落とすようにいわれていたけど、半分泣いていました。???と思ったので、近くにいた彼女の友だちに聞くと、「肌荒れがひどいから、化粧で隠しているんだよ」とのこと。なるほどなぁ。「でも、日頃から化粧をしているから、肌荒れをするんじゃないの」と聞くと、「そうなんだよね~。特に安いのはよくないんだよ」 肌荒れを隠すために化粧をするのだが、その化粧のために肌はさらに荒れていく。困ったものです。
 ただ、「化粧はダメ」というだけでなく、化粧をする目的も考えることが必要、もっと大げさにいえば、不適切な行動の目的も本人なりの合理性はあるということを、ややもすれば忘れていた自分をあるべき立ち位置に戻してくれた彼女に感謝。

 授業では、「短文で覚える英単語1700」が例文260番まで終了。時間が中途半端に余ったので、生徒にアンケート。

  • 今までに、英語の問題集でも参考書でも、一冊をやり遂げたことのある人

手を挙げたのは4クラスでたった1人でした。そんな生徒たちが一冊の英語の本を成し遂げたのです。そして、索引のページを見ていき、自分たちが学んできた単語を見た後で、

  • 単語と熟語を併せて約1200語を学んだ。単語だけでも、約1000。これは中学校の教科書以上の単語数だ

と話して、「Everybody、自分に拍手~」といって、拍手で〆。もちろん、この単語集以外でも教科書も学んでいるので、単語だけで考えると1400程度は学んでいます。その1400という単語の数字の意味を生徒に伝え、「君たちも、ここまで出来たじゃないの!」と少々大げさに勇気づけると、ちょっとうれしそうな顔がちらほらと。この瞬間がいいんですよね。達成感を持たせる援助ができた自分に心で拍手(^^)//""""""パチパチ 
 学力が伸びたということよりも、一冊を終えたという気持ちが持ってくれた方が、うれしいかな。。。もちろん、学力も伸びているようなので、次回の英検では3級を受験するように進めてみましょう。

 第2回の英検も終了。2級にチャレンジした生徒は今回は無理みたいだなぁ。もう少し、方法を考えないと。そして、準2級には5人受けて、3人はパスしたかな。1人は微妙か。修学旅行明けからは、英単語ピーナツの銅メダルでも行いましょう。目標は年内に完成させることです。
 3年単位で学力向上を考えなければいけないのだから、ある意味で、稲作りよりも難しい。目的を持った上での計画性と、その計画を変更する柔軟性を持つ勇気が必要なものです。それを実感させてくれる2年生です。ありがとう。

2007/10/17

大いなる勘違い

 ホッとしたぁ。というのは、英検準2級のリスニングの過去問の結果です。昨日行わせたら、最初の10題のデキが最悪で、いちばん出来ている生徒でたったの3点。トータルで15点前後という想像もしなかった結果でしたけど、実は大きなミスがありました。

 生徒が行った問題1~10と、答え合わせの解答1~10とが違うものでした!(苦笑) それが分かり、答え合わせをしたら、全員が30点中20点以上を取っているので、まずは一安心。それにしても、焦りました。

 しかし、昨日から自分のリスニング指導にずいぶんと反省し、考えたことを徒然に。よくいわれていることも少なくないけど、必要だなと思ったことです。自分自身のいちばん弱い部分(今まで、あまり関心を持たなかった部分)なので、試行錯誤を開始しないと。

  • 音読やオーバーラッピングだけでは、聴解力育成には合致しないことがある。聞くときは、何を聞くかという課題をしっかりと与えた上でリスニング。
  • 聞き取りをしながら、メモを取らせる指導を行う。自分では分かっているつもりでも、人名が出てくると混乱することが多い。人間は忘れやすいということを教える。あと、メモの取り方から始めないと、大やけどをする可能性大
  • リスニングを終えてから、そのスクリプトを使って、音読。ペアワークとしての、対面リピートも効果的
  • 中堅校までなら、tmさんの「全国縦断高校入試リスニング問題…」企画は高校1年生からだと面白そうかも
  • ディクテーションや重ね読みもいいが、音に気を取られるあまり、内容理解が疎かになる可能性も。この2つに逃げていた自分に反省。

などなど、自己嫌悪をバネにする活力が出てきました。

 中堅校以下でリスニングがいいな、と思いました。というのは、みんなが平等に出来ないからです。みんなが平等に出来ないから、同じ課題に取り組めます。それをグループ学習の中でどう発展させていくかを考えていきます。

 本日は、修学旅行の打ち合わせもあり、5時過ぎから旅行代理店のT社の担当氏と打ち合わせ。近づいてくると、細かい問題が色々と出てきますけど、楽しみながら行っていきたいものです。

 来るな来るな、台風。そんな呪文を唱えています♪

2007/10/16

1回で諦めず、2回目に本番

 久しぶりに自転車で学校へ。昨日の「News23」の影響かな。一日、雨は降らないかなぁと思い行ってみると、放課後には雨。急いで帰ろうとすると、ライトが壊れているし、さらに雨は強くなってくるし、結局、子どもを病院に連れて行けず、相方に怒られる始末(^^;;

 教科書のチェックが編集部からあり、その返信をすませ、久しぶりに編集部の I さんと電話で打ち合わせ。今回は途中参加なので、流れに乗るだけだったけど、「次回の時には○○しませんか?」というと、興味を持ってくれたようで、少しガッツポーズ♪  

 ESSでは英検の過去問。週末に行われるけど、それなりに順調に上達してなにより。全員が入学時には英検4級程度の実力だったのが、今回は2級に1人、準2級に5人、3級に1人がチャレンジ。さて、どんな結果になるか、楽しみです。ただ思ったよりも、リスニングが心配です。どうしても英語を日本語にしながら聞こうとしているので、英語を聞いて、頭の中で紙芝居を作るようにアドバイスしました。こんな指導がいいのかどうか分かりませんが、なんとか生徒も分かったようで、あとは練習あるのみです。 

 準2級に受験する5人のうち、1年次からのメンバーは3名、2年次からメンバーは2人。授業を受けていない生徒が入ることはまずありません。授業を受けている生徒だけが、入部してきます。(入部に際して、英語力は一切問いません。「こうやって、克服した!」にあるK君のようにアルファベットが読めなかった生徒すらおりますから) 5人とも、授業では一生懸命にやっているのですが、単語力に差があります。

 1年次からのメンバーは、1年生の時に、拙著「短文英単語1700」をかなりハードに使わせました。特に1学期は、これを使い、単語を覚えるだけでなく、文の構成を学び、その上で、音読、音読、筆写、筆写としつこいほど、繰り返しました。試験は1回の授業で8つの文。4文を1回の授業で学びますから、それを「重ね縫い」のように、次回と次々回の2回、小テストで出します。合格は6題完答で、不合格だとレポート提出や再テスト。正直、よく生徒がついてきたと思うほどです。私も、かなり力を入れていましたけど(^^;; それはともかく、この作業を行っていた3人は、その時に覚えた単語がしっかりと身についています。
 一方、2年生からのメンバーは、1年次の時にはそこまでハードには学びませんでした。いわゆる「普通」の使い方だったようです。もちろん、試験では満点に近い点数は取っていたようです。しかし、定着率が全く違うんですね。
 中学校程度の単語力がしっかりとしている土台に、少し難しい単語と取り組んでいくか、少々柔らかい土台に重ねていくかで、その後の学習が違うんだなぁと目の前の生徒を見ていて、強く感じます。

 授業で2年生になっても使用していますので、現在は2週目に突入しています。そうすると、ESSのメンバーだけでなく、昨年度、授業についてきた生徒は、やはり正答率が高いのです。1回目にそんなに点数が取れていなかった生徒でも、2回目はかなりの点数が取れています。当然といえば当然なのでしょうけど、真剣すぎるほどに行った1回と、ある程度の力で行った1回とでは、同じ1回でも全くの違いがあるのですね。

2007/10/14

テレビ三昧

 修学旅行の教員用のしおりの読み合わせ完了。一昨年に修学旅行で座間味に行っていたM先生の的確のアドバイスに感謝。現地で、地元の人たちとの交流を深めるという意味で、野球部の部員と、地元の人たちの野球チームとの親善野球を計画しています。座間味の人たちも、現役の野球部の生徒との対戦を楽しみにして下さっているだけでなく、本校の野球部の顧問のT先生も、「ユニホームを持たせましょう」とこちらも、やるなら真剣にということ。「沖縄の人の身体能力は高いから、真剣にやらないと。。。」 ちなみに、軟式野球になるので、ピッチャーはこの顧問のT先生。そして、リリーフに高校時代に野球部だった先ほどのM先生。もちろん、他の先生も色々と協力をしてくれて、係としては楽しく、思ったよりも負担にならず進められています。こういう雰囲気があるせいか、修学旅行への不参加生徒は1名のみです。これも、すごいことですよね。
 さて、問題。ホントに、教員を階層的な階級に分けて、教員評価を給与に反映させる必要って本当にあるのでしょうか? そういうことが、労働意欲につながるでしょうか? コーチングをもう少し勉強した方がいいと思うんですけど。

 用事があり、近所の病院へ。その帰りに、卒業生が店長をしているラーメン店で夕食を取りました。以前に紹介した脱サラしてラーメン店に修行に出た彼です。相変わらずの繁盛ぶりと、ますます凛々しくなる彼の顔になぜかうれしい気分になりました。帰ってくると、ボクシング。八百長をずっと重ねてきたといわれている父親+兄弟の顔と、ラーメン店で働く卒業生との顔とついつい比較をする。人間の成功、人間の幸せとは何なのかなぁとついつい考えてしまいました。

 そして、寝る直前にニュース番組で、「ニュープア」の特集をしていたので、それに見入る。これを、ネットで検索すると、「はてなダイアリー」には

  • new poor(和製英語

    ゆとりを感じられない相対的に貧困だと思っている階層。または、さまざまな要因によって低所得になってしまった人達のこと。非正社員に多いとされる。

とありました。
 番組の中では、

  • 正社員 → うつ病により離職 → アルバイト・派遣 → ニュープア

という「ルート」でニュープアになる人が多くなってきているという説明がありました。この、「うつ病による離職」という部分、教育関係者は立ち止まったのでは? 結局は、学力をつけることも大切だけど、自分はどのような人間で、どのような役割があり、どのように社会の中で生きていくのかという、いわゆるアイデンティティを持つための基礎力も同時に大切ではないか、と感じたのは私だけではないでしょう。(うつ病で離職をした人の全てがアイデンティティが欠落しているといっているわけではありません)

 エリクソンの発達段階(ライフサイクル)の考え方が、そのまま日本文化の住人にあてはまるかどうかは議論があることは分かっていますけど、アイデンティティを持っていないと、今の世の中で、心を穏やかに、生き抜くことが難しいことは多くの人が一致するでしょう。ただ、このアイデンティティというのを持つのが、難しい。sofaをソファというように、もともと日本には西洋的なアイデンティティがなかったようで、この語を表す日本語がない。もともと、日本に存在しなかったものを持たなければならない、というのがさらに生きることを難しくさせているわけです。その上(まだある!)、いくらアイデンティティを持っていても、生きているのは、日本文化の中で、西洋的なアイデンティティを表面に出して生きることが、その人の利益になるとは限らない、というのがさらに面倒にさせています。

 話を戻しますと、エリクソンのライフサイクルの考え方では、アイデンティティを作り上げる前に、「自分もやれば、こんなことができるんだ」という気持ちを持つ段階が必要とされています。学校での勉強で達成感を感じられたり、部活動で仲間と協力できたり、ということを通じて、この達成感を持ちます。以前は12歳くらいまで、といわれた時期ですけど、「×0.7」の時代ですから、中学生から高校生までにこの「勤勉性」を体感する必要が出てきます。だから、こう考えます。

  • 達成感を生徒が感じられる学校教育

が私は必要になると思います。特に、底辺校や進路多様校と呼ばれる学校では、必要になってくるでしょう。それを授業の中で、どう体感させていくかが大きな課題であると私は思います。もっといえば、この視点で、そういう学校の教材は作った方がいいのでしょうけど、「彼らでも分かるように、作ってやるか」という上から目線で教科書が作られていると思うのは私の被害妄想か?(苦笑)

 この頃多くなった自画自賛をすると(笑)、先日の文化祭に遊びに来た卒業生で、現在「大東亜帝国」の大学で学んでいるO君が、「先生の授業では勉強した気がしました」といってくれました。他の学年で、3年生の時だけの付き合いだったので、基礎力から、、というのではなく、「勉強した気にさせる」ことが表のテーマでしたので、このひと言はうれしかったですね。この気持ちを持たせるのに、英語という教科はピッタリなんです。他の教科と比べて、苦手意識を持った生徒が多いから、大変だけど、やりがいのある教科なんですよね。

 話がそれましたけど、生徒のアイデンティティを作り上げる援助をする教科として授業を捉えるか、大学への進学をあげるための教科として授業を捉えるか。「学力をつける」という目的が同じでも、その基礎部分が違うのではないのでしょうか。

 ラーメンを1人で食べることも、楽しいものですね。

2007/10/10

コロンブスの卵ばかり

 相も変わらず修学旅行の準備、準備、準備。修学旅行という楽しみなのにも関わらず、こちらの説明を聞いていないことが残念です。必要になって初めて、「○○はどうなっているんですか?」という質問の嵐(苦笑) そう考えると、授業での定着率も妙にうなずけたりして(^^;; とはいえ、何度も、あきらめることなく、しつこく説明していかないと。

 予定にはなかったのですが、急遽、文英堂の編集者のKさんと本八幡。(うーん、ローカルな待ち合わせ場所) 来年度、「高校入試短文で覚える英単語1700」をベースとした高校生バージョンの初稿での打ち合わせ。採択教材ですので、興味がある先生方は文英堂までどうぞ。「短文で覚える~」は260センテンスだったのに対して、高校生バージョンは156文、そしてフレーズで覚えようというコンセプト、というのが特徴です。(フレーズの中には「キツイ!」というのもありますけど…)
 Road34とあわせて、英語の苦手な生徒への導入にぴったりです。献本は文英堂までどうぞ。

 昼休みは、午後の金融教育講演会のためのイス並べ。担当のクラスの担任や副担だけでなく、学年の先生のほとんどが手伝いに来ていました。いいなぁ、この雰囲気。沖縄のことばでいうなら、「イーマールー」ってこういうことだよね、と生徒と教科書の復習をしながら、雑談をしていました。

 授業もようやくエンジンがかかってきました。授業を進めていると、「こうすればいいんだな」という「コロンブスの卵」だらけだなぁ。なかなかエンジンがかからないクラスは、どうすればいいんだろうと思っていましたけど、1つヒントがありました。全員で音読や、対面リピートをすると雰囲気が明るくなってきます。だから、復習の意味も込めて、授業の最初に前時の部分を音読や対面リピートすることで、雰囲気がよくなります。

 ブリーフセラピーでは、「例外を見つける」ことが大切になります。クラスの中にとけ込めないという生徒がいたら、どういう時ならとけ込めるのか、学校に行けないという生徒がどういう時なら行けることがあるのか、という「例外」をみつけます。

 これは授業でも同じ。集中しない、盛り上がらない、というなら、どういうときなら、集中するのか、どういう時なら盛り上がるのか、というごくごくわずか(かもしれない)事例を探します。そして、その事例(例外)を活かすように授業をすれば、より良いものへとなっていくのではないでしょうか。

 まずは例外探し。そうすると、授業の中での「コロンブスの卵」が見つかるかもしれません。

2007/10/07

畑と田圃の耕し方

 体育祭と文化祭も終わり、生徒も疲労というか、燃え尽きシンドロームのごくごく軽い症状。今年の2年生は、休まないのがすごい!と朝は思うんだけど、授業をしていると、なかなか乗ってこないことにイライラ。「這えば立て、立てば歩めの親心」ではないが、「終われば来て、来れば学べの教員心」といったところ。少し、冷静にならないと(^^;;
 1人の生徒の集中力が続かない、しかし私語は続いている。英語Ⅱではグループ学習を行っているため、少し油断すると私語が始まってしまう。

 まずは軽く注意。笑顔で、ソフトで、「自覚を持ちましょうね~」といさめる程度。

 それでも15秒後には私語(^^;;

 「H君、君が話したい気持ち、友だちと親交を暖めたい気持ちはよーーーーく、分かる。しかし、今は授業中なので、俺との親交を暖めていこう」と笑顔で注意。

 すると今度は、渡したプリントに絵を描き始めて、その絵を友だちに見せているでは!

 「H君、英語の授業ではコミュニケーション活動が大切だといわれているから、君が友人と、様々な方法でコミュニケーション活動を行おうとする意欲は大切にしたい。しかも、話をせずに、絵でコミュニケーションを取ろうとするその工夫に、いたく感動した! これからは、授業の中で俺を感動させてくれ!」

 それを聞いている一部の女子生徒は、「また、Hと倫太郎とのコミュニケーションが始まった」とニヤニヤ(笑) 彼とは1年生の時からの付き合いだし、人間関係が十分にできているので、こんなこともできるのですが、こんなコミュニケーションも生徒にとって授業のいい気分転換になります。

 先週は英語Ⅱは3時間。学ぶ部分が短いときと長いときとに分かれました。短いときには、新出語句のチェックから、内容を見て、音読。そして2人一組になり、1人が読み、それをもう1人がテキストを見ないで、リピート。そしてディクテーションから、英作文と盛りだくさんの内容。
 長いときは、1文を抜かしたプリントを生徒に渡し、その1文がどこに入るかをグループで考えさせました。抜いた1文には、not only ~ but also …が入っているのがいちばんのヒント。早く終わったグループには、どうしてそこにその文が入るのかという理由も書かせ、時間がかかるグループには答えだけを書かせました。その後、代名詞が何を指しているのか、主語に接触節がくっついている文では、その文のSを探させたりと、読解に力を入れました。音読は2回だけという、音声活動は少なめ。

 短いときには応用にも入り、ターゲットとなる英文を完全に授業内で、自分のものとできるように工夫をし、長いときには読解中心にしていきます。どちらも、グループの力を使うことで、お互いに助け合い、教え、教えられの関係で授業を進めていきます。5分程度、時間を与え、生徒の話を聞いていると、真剣に話していますよ。

 この時期になると、2年生も進路を考えてきます。生徒がねむい5時間目や、テンションが低いときには、そんな話も加えながら、授業を進めていきます。

 卒業生から、出産の知らせが! 2年間担任を持ち、勤務校でいちばんおおきな声で怒った生徒だったので、なおさらうれしいですね。近いうちに旦那さんと2人で学校に子どもを見せに来てくれるみたいなので、今から楽しみにしています。

2007/10/06

11%も下落です!!

 この頃、かなりブルー。というのも、土台が壊されている気がして仕方ありません。

 さて、問題です。02年と07年の入試の志願者の変化が次の人数ですが、さてどの系統でしょうか。

  1. 36,844(02) → 37,638(07)
  2. 76,965(02) → 52,129(07)
  3. 138,464(02) → 114,658(07)
  4. 32,041(02) → 30,360(07)

医学系統、工学系統、人文科学系統、教員養成系統がどれかですが、どれがどれでしょうか?

答えは

  1. 人文科学系統
  2. 教員養成系統
  3. 工学系統
  4. 医学系統

です。(参考、「07年度入試結果 出願指導ガイドブック」(Benesse))

「下落率」がもっとも激しいのが、教員養成系統で、02年に比べて、出願者数が約2/3に減っています。06年と比べると、07年に出願した人数は、89%となっており、11%の下落率。株価だったら、とんでもないことになっているのでしょうか。

できるだけグチになること、イライラすることはブログには書かないように心がけているけど、ちょっとだけ今日はホンネを。

 兄貴(と私が一方的に呼んでいる尊敬している体育の先生)が、「どこの学校に行っても、立派な教員は1/3はいて、どーしようもないのも1/3はいて、それなりのが1/3」とよくいいます。どのような組織でも、2:6:2や3:4:3といわれていることを考えると、だいたいはあっているのではないでしょうか。

 組合に入っている先生も同じです。まったくといっていいくらい、担任もせず、権利問題になると目を輝かせる人もいる一方で、本当によく働いている人も少なくありません。もちろん、後者の方が多いほどです。ちなみに、組合に入っていない先生も、それは同じですね。つまり、組合に入っていようがいまいが、あまり関係はないということです。(個人的には、赤シャツになりたいために、よいしょ上手の方が嫌いですけど・・・)

 いまの教育、学校における教育のいちばんの問題は、「格差社会」がそのまま学校に反映されていることではないか、と私は感じています。全ての生徒が、授業も頑張れて、放課後は部活動にいそしみ、自宅では暖かい夕食が待っているとは限りません。人生に春夏秋冬があるとすれば、秋や冬からスタートしてしまっている生徒もいるわけです。

 それが、生徒自身に問題があるというなら、まだ批判も分かります。しかし、それだけではないでしょう。

 「山王教育研究所」で講習を受けていたときに、講師の方が「母親が子どもに対して問題行動をするときには、多くの場合に協力をしない父親がいる」といっていました。なるほどなぁ、と感じる人も多いでしょう。だったら、どうして父親は協力しないのか。それとも、協力をする余裕がないのか。

 小説が生まれたのは18世紀です。一般市民が文学に関心を持ったこの時期は、産業革命の後です。産業革命のおかげで、市民が「経済的余裕」「時間的余裕」「空間的余裕」(本を読むための空間)を持ったことが原因と言われています。(このことについては、1月のブログでも書きましたhttp://rintaro.way-nifty.com/tsurezure/2007/01/post_bb85.html) 余裕がなくなっている現代の社会で、文化的な繁栄、教育的な繁栄は本当に可能なのでしょうか。

 少子化が進んでいけば、労働力も減少していきます。そうなれば、若者1人1人がもっと意識を持って、働かなければ、日本の繁栄は続いていかないのではないか、と経済の素人の私は考えてしまいます。学習が得意な生徒にさらに多くのことを教えて、知的好奇心を高めることも大切でしょうし、そういう生徒が生きていくことになるでしょう。そういう学習の中で、アイデンティティが育てられていくこともあるでしょう。

 その一方で、学習が苦手な生徒も、アイデンティティが育っていくことが必要です。その援助に対して、どんなイニシアチブが取られているのかな。。。学習が苦手なら、スポーツに!というステレオタイプな考え方はもうお終いにしませんか。。。もっと、奥が深い問題があると私には思えるのですけど。

 現在、学校が抱えている問題を、教員の身分を多様化させてピラミッド型を作り、免許を更新させて解決できると思っている人はどれほどいるんでしょうか。(教員は信頼されていないとマスコミには言われたくないですけどね、私は。)

 こんな問題を目の当たりにしているのは、生徒であり教員です。だから、教員採用試験の枠がこれから広がっているのに、教員養成系統を目指す生徒が減っているのかもしれませんね。

2007/10/02

英語教師 vs 英語教育思想家

 文化祭の代休明け。1時間目の机・イスの移動も無事に終わり、2時間目から通常日課へ。なぜか今日に限り、担任団の出張などが重なり、一部のクラスは副担任の先生方が。改めて思いましたけど、普段から生徒とのコミュニケーションを取っているかどうかは、こういうときに分かりますね。上手に取れている先生は、生徒がしっかりと動いてくれるし、そうでないと、途方に暮れます。自分のクラスはというと、、、M君が担任のように動いてくれていて、もう完全に任せたいくらい!(笑) 客観的に見ると、上手に取れているんだろうな、人間関係が<(`^´)>エッヘン(^^;;

 英語の授業も本日から再開。2週間前に学習したものと同じプリントを配り、その時に学んだ新出語句を思い出させたところ、ほとんどが答えられない。しっかりとテストをするなり、宿題を提出させるなりしないと、定着にはほど遠いなぁ。前から分かっていたけれど、徐々に悪い意味での慣れが生じているかも、と深く反省しました。これから2年生は完全に進路モードに移行させたいし、1年生の時のように鍛え直さねば。

 本日の東京新聞に内田樹氏が安倍前総理のことを、政治家ではなく政治思想家ではないかというインタビュー記事が。だから、前総理は自分の政策が100%の達成しないと、ストレスが強かったのではないか、政治家であれば6-7割で満足するだろう、と続いていました。

 なるほど。これは、英語教師と英語教授法研究者にもあてはまるかも。現実の中は時には矛盾もあるし、思っても変えられないこともある。そういう中で、自分の思いを実現に向かっていくときに、教師であれば6-7割も達成できれば、これは大きな満足になるだろう。2-3割だって、大きな喜びです。

 研究者は思想家に近いのでしょうから、そういうところでデータを欲しがる。「○○となるはずだ」という思想があるから、100%の達成を目指していく。これを突き進めていくと、雲をプールにするような作業になる(ドラえもんがいれば、できるけどね~♪)

 そして、教師と研究者の中間の立場の人もいる。現場の声に耳を傾けるのではなく、自分から積極的に現場を見ようとし、時には現場で働き、自分の「思想」との折り合いをつけたり、実現するように奮闘する人もいる。私はそういう先生方を心から尊敬もします。(出張授業といって、ちょこっと顔を出すことが「現場を見る」ことだという意味ではありませんので、念のため。そんなことをしなくても、見ようと思えば、見えますから) 

 この頃、眠い日が続きます。昨日は9時間、今日もいまからもう寝ます。8時間睡眠かな。

2007/10/01

英語とは関係のない1日

 本日は文化祭の代休。

 昨日は激しい雨でした。午前中は、お墓の移設のために、近所の墓地に見学。午後からは、友人とその仲間に自分なりの進路指導についての説明をしに行きました。こういう機会でもないとパワーポイントを使うこともないので、作ってみたりして(^^;;

 電車の中で名刺を忘れたことに気づきました。その上、傘を見てびっくり。母の日傘じゃありませんか!! 墓地を見学して、母の車で駅に送っていってもらったのだけど、その時に間違えたのか。。。 傘の柄の所には「UVカット」と書いてありますけど、今日はUVではなく、rainなんだけど。友人からは、名刺を忘れたことで、「年を取ってきたねぇ」と笑われ、傘を間違えたことで、「筋金入りだねぇ」。

 全て終わり、自宅で夕食を取っていると、夜に母から電話。お墓の移設について、前金で工事費の75%を前渡し金として欲しいといわれたとのこと。しかも、翌日(今日の月曜日)に欲しいとのこと。亡父の知り合いだったので安心していたけど、ちょっと怪しい気が。。。そこで、葬儀の時にお世話になった葬儀社の方に連絡をし、事情を話すと、墓石業の方を紹介して下さり、心から感謝。その方に相談をしたところ、こちらが不安に感じていたことが見事的中。また、見学に行った墓地の近所に住んでいる前任校の同僚に連絡をし、最終的には、卒業生でお寺の娘と連絡を取り、全てが一本の糸でつながりました。人間は、1人で生きているのではなく、網の目の中で生きているんだな、と実感する一方で、自分が防波堤にならなければいけないんだな、ということも改めて痛感。

 今から、墓石の業界に行き、お墓の移設について相談してきます。

 でも、これが「大人の社会」であるというならば、子どもたちに道徳なんて、どう教えりゃいいというのか。今回、こちらをだまそうとしていた人って、もともとは、あっちの業界に深く関わっていた人なんだけどねぇ。

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