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2007/04/26

常識は誰にとっての常識か

 携帯電話の使い方がよく分からないと、生徒に聞きます。「先生、それ常識だよ」と聞かれることもしばしばです。生徒にとっての携帯電話の知識は私にとっては常識ではありません。
 参考書の使い方で、生徒に私が教えるのは索引の存在です。分からない事項を調べるときに索引を引くことは私にとっては常識ですが、生徒にとっては常識ではないことがあります。索引を意識化させることは、役立つことです。

 英語の教員にとって常識といえることも、苦手な生徒にとっては常識でないことがしばしばあります。「主語」と「動詞」のとらえ方もその一つです。教員は、どのようなメカニズムで考えるかというと、、、

この文の主語は○○で、動詞は××だ。

と英文を見てすぐに判断できるでしょう。
しかし、英語の苦手な生徒が理解できるようになるためにはいくつかのプロセスがあります。

  1. 文には主語動詞がある。
  2. 主語はいちばん左の語で、動詞はその次の語、と理解する。
  3. 前置修飾が入った、意味的なまとまりをなんとなく考える。(この段階は、主語に関係代名詞や分詞の形容詞的用法など後置修飾が入るとちんぷんかんぷん)
  4. 助動詞や現在完了、受動態と動詞との関係が分かるようになる。
  5. 主語と動詞との関係を考えながら、主語と動詞とを見抜ける。

このプロセスを考えないで、最初から意味的なことだけを考えても、主語と動詞とを見抜くことはできません。初期の段階で、"I like dogs."で主語は"  I "、動詞は" like "と理解できるようになるでしょうが、The girl singing a song on the stage is Mary.となると、"The girl "が主語、" sitting "を動詞として考える生徒が非常に多いのです。

 私たちが「主語」「動詞」を大切だと教えるなら、いちばんシンプルな形でSVを教えて、「教えた=生徒は理解した」とはなりません。シンプルな形で教えて、主語もThe tall manのように前置修飾のとき、The man swimming in the seaのように後置修飾のケースでもSVを繰り返した方がいいのではないでしょうか。

 英語が苦手な生徒が多い学校では、1年間(すくなくとも1学期間)は、主語と動詞に意識をさせた方がいいと思います。呪文のように何度も何度も繰り返し、何度も何度も考えさせ、生徒がお互いに教えあっていく時間を作ることが大切なことでしょう。

 その上、理解した英文を音読や書き取り、ディクテーションを行うと、認知のレベルも画像→意味となり、「分かる」ようになっていきます。

(4/26一部加筆訂正)

2007/04/24

再び1から

 今週の金曜日は校外学習。今までは、修学旅行の「練習」として、羽田空港で待ち合わせをして、それから横浜やお台場といった遠足的な意味合いが強かったのですが、今年は嗜好を変えました。

 羽田空港で待ち合わせ→大学見学(学食利用・案内)→短大・専門学校見学

というルートです。2年生のこの時期に、進路を知っておくことも必要だと思い、このようなプランにしました。同じようなことを考えている高校は多いようで、いくつかの大学に断られましたが、午前中の3つの大学からOKをいただき、伺うことになりました。

 授業も徐々に本格的に、、、と思いきや、、、ウームとなっている状況。今は主語と動詞の組み合わせ、そして意味的なまとまりという意味でのチャンクの2つに重点を置いています。というのも、主語と動詞の組み合わせがなかなかできない。
 1年生の時からの生徒は、このやり方に慣れているのでちょっと得意げな顔もしています。しかし、他の先生はやり方が違うようで、生徒はそれに戸惑っているようです。でも、この時期に多くの生徒にやり方をしっかりとさせておけば、お互いにとって先々に楽になります。ですから、たとえペースがゆっくりになっても、この2点は大切にしています。

 この頃、自分の課題を1つ考えるように。というのは、偏差値でいうならば40~45の生徒を50~55にする方法というのは自分の中であります。しかし、50~55の生徒を55~60(これが微妙な伸びです;笑)にもっていく方法というのがどうも分かっていません。
 英検でいうなら、3級に合格する方法は分かった。でも、準2級に合格させる方法が自分の中でまだ未完成なんですね。

 もちろん、一部の生徒を準2級に合格させるのは、それほど難しいことではありません。でも、半分を合格させる方法論を自分の中で確立させないとなぁと、考えるようになりました。これは、英語だけを教えるのではなく、日頃からの生徒との接し方やこちらの今日としての哲学が土台となってできるので、技術論にはならないでしょう。
 また久しぶりに、「ウォーリーをさがせ!」でも使ってみようかなぁ。

2007/04/21

クラス開きに授業開き

 クラス開きをしてから2週間。GWを行って、協力関係を持たせる。慌ただしい日程菜だけに面談で時間を費やしたいけれども、長い目で見れば、クラス作りの土台を作った方が良いかなぁという判断でした。小学校や中学校のことは分からないけど、高校になると教員が「クラス作り」をしようとするよりも、土台をつくって、あとは生徒が任せた方がお互いにとっていいだろう。何でもそうだけど、人間のエネルギーは変わることはない。押しつけたところで、いつかそれはそのエネルギーを発散する。であれば、パワーを押さえつけるのではなく、適切な形で発散させる方がいいと思うんですが。

 久しぶりの授業も上々の滑り出し。今年から始めて教える生徒には、私の方法になれてもらうために、最初の2週間はかなりゆっくりなペース。今年度はギリギリまで長い範囲を学習するのではなく、分量的には余裕がある。だから、音読とディクテーションにこだわることにしました。
 1ページを2時間で学んでいたところに、1時間を加えて3時間にします。3時間目は音読とディクテーションにして、ディクテーションは自己採点。それを提出させて、私が確認して「自己採点のミス」をチェック。これが、結構あるんですよね。驚かれるかもしれませんが・・・。わざとではないんです。
 OCは毎週金曜日は友人でありALTのJさんとTTが行えます。ALTとのTTには慣れている生徒も、いままでに個人的に話したことがない、という生徒がほとんどなんです。中学校のときには、他の人が話していたのを見ていただけ、という生徒が多い。だから、最初の授業では、2人ずつにわけて、別室で話す機会をつくりました。もちろん、最初から話せません。だから、話すきっかけとして、教科書のダイアローグから"Where do you come from?" "What are you most interested in?"といったセンテンスを暗記させて、「それを聞いてきなさい」というベタな指導です。
 このベタな指導を行うには3つの目的がありました。1つめは、「自由に話せ」と生徒に行っても、スキルがなければ自由に話せないので、心的ハードルの低い枠組み、きっかけとしての質問を作りたかったということ。2つ目は、ALTのJさんは、親しみやすい人間性の方で、生徒がきっかけとしての質問をしてからは、一人一人にあわせて話す機会を作ってくれるだろうという彼に対する信頼感。そして3つめに、英語で実際に話してみるという機会を生徒に持たせるということ。この3つの目的のためには、新しくもないことだし、批判されるかもしれない方法だとしても、自分がベストだと思ったら行ってもいいでしょう。流行に流されるのではなく、授業の目的のために何が必要なのか、という最短距離を考えればいいと私は考えます。

 昨日は、新著"Road 34"の見本が出来上がり、その見本を編集者のKさんから受け取りました。前回のブログで「定価500円」と書きましたが、「定価460円」に変更したようです。(もちろん、税込み) 見本は文英堂(東京:03-3269-4231、京都:075-671-3161)までご連絡下さい。2色刷り96ページ、別冊解答は16ページでこの値段です。
 一般の書店は注文になりそうです。ただ、別冊解答がつきません。

 いまから保護者参観、普段とは逆の立場になってきます。

2007/04/15

Road34

Road34の表紙が出来上がりました。

この表紙のデザインやタイトルは、実は家内がつけたものです(笑) 編集者や私がいくら考えてもいい案が思いつかないのは、センスがないんですね、やっぱり(笑)

定価は500円。基本的には、書店売りはしません(ISBNがついているので、購入はできますが) 学校や塾の方で、見本をご希望される方は文英堂までお問い合わせ下さい。『これでわかる基礎英語』の問題集だと思って下さって、ほぼ間違いはありません。

「road.PDF」をダウンロード

2007/04/14

再生と書いて「はかい」と読ませるか?

なんとかやっています。ブログもそろそろ更新するつもりです。

英語教育は教育活動の一環であり、そこから外れてはいけないと私は考えています。英語という教科を通じて、生徒がどれだけ成長して、自分の人生を幸福にできるのか、ということがベースとしてあります。

また詳しいことは、今宵にでも。

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